ラグビー

日本代表はW杯で強豪国に勝てますか?/沢木敬介

<教えて沢木さん!(5)>

いよいよ迫るワールドカップ-、多くのファンが最も気になるのは、日本代表の成績だ。読者の質問も「アイルランド、スコットランドに勝てますか」「決勝トーナメントに進めますか」「勝つために、何をすればいいですか」と日本代表に関するものが多数。「教えて、沢木さん!」最終回は、ずばり日本代表は強豪2国に勝てるのか。冷静な知将が、熱く勝敗を占った。

沢木敬介氏(2018年12月13日撮影)
沢木敬介氏(2018年12月13日撮影)

  ◇   ◇   ◇  

テストマッチで勝つために、まず必要なことは「当たり前のことを当たり前にやる」ということ。サンウルブズでは、規律や簡単な反則など自分たちのルールを守れない部分があった。あとは得点圏で確実に得点をすること。これも「当たり前のことを当たり前にやる」ということになる。

エディー(ジョーンズHC)の時はトライが取れていたから、多少取られても大丈夫だった。3トライ奪われても4トライ奪えばいい、という感覚。今はまずトライを奪われないこと。それが大事だ。

カギを握るのは、やはりリーチ。そして、ゲームをコントロールする9、10番か。ケガが心配なリーチだが、キャプテンとしては替えが利かない。プレーヤーとしてのパフォーマンスもいい。

ゴールキック(トライ後のゴール、PGなど)も重要。試合をコントロールする上でも、確実に決めること。さらに、交代選手も含めたゲームプランをどうするか。前半このメンバーでこう戦い、後半はメンバーを代えてこう戦う。相手の状態や試合展開によって交代選手も事前に複数のパターンを考えておかないと。

決勝トーナメントに進むには3勝が必要。ロシアとサモアに勝つことを前提として、アイルランドとスコットランドのどちらかに勝たなければならない。アイルランドもスコットランドも、かなり強い。可能性があるとすれば、1次リーグ最終戦で対戦するスコットランドになるだろうか。

スコットランドは、前半20分の失点がすごく多い。だから、前半が大切。リードして折り返さないと。僕がHCとしてスコットランドと対戦するなら、前半から勝負をかける。前半を攻撃が主の選手で固め、後半に守備の強い選手を残す。

後半からなら中村(亮土=CTB)とか。そして、最後にゲームを終えさせられる選手を置く。フミ(田中史朗=SH)は前半でも後半でもいける。あとは、最後に布巻(峻介=フランカー)のような選手。疲れた相手には機能する。ボールにも絡める、経験値があれば、もっと活躍できる。

ホームでの大会は最大のアドバンテージ。日程的に恵まれ、移動の負担も少ない。そして、最も大事なのは暑さを味方にすること。1次リーグの9月から10月にかけては、まだまだ暑い。それが、日本の大きな武器にもなる。(終わり)

ラグビーW杯日本大会開幕は9月20日。いよいよカウントダウンに入ります。日刊スポーツ新聞社では開幕まで1年間。「ラグビーW杯がやってくる」と題して連載します。会場、選手のこだわり等、あらゆる角度から1年間、ラグビーを掘り下げます。

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