第12回冬季パラリンピック平昌(ピョンチャン)大会は9日午後8時(日本時間同)から韓国北東部の平昌五輪スタジアムで開会式が行われ、18日まで10日間、障害者アスリートによる熱戦が繰り広げられる。

 韓国での冬季大会の開催は初めて。2月の五輪と同じ施設を使い、山間部の平昌でアルペンやノルディックスキーなどを実施。日本海に面した江陵ではパラアイスホッケーと車いすカーリングが行われる。

 ここ数日は雪が降り続いており、スタジアム周辺では9日朝に27センチの積雪を記録。ボランティアらが雪かきに追われた。4日にソウルを出発した聖火リレーは平昌で行われ、開会式で聖火台に点火される。

 6競技80種目でメダルを争う。日本は車いすカーリングを除く5競技に38選手が出場し、前回ソチ大会の6個を上回るメダルを目指す。

 ロシアはドーピング問題で国旗や国歌を使えない「中立のパラリンピック選手(NPA)」として参加。大会組織委員会によると、NPAを含めて過去最多の49カ国・地域から約570選手がエントリーした。

 初出場する北朝鮮は韓国と開会式での合同入場行進を検討していたが、8日になって見送りが決まった。