日本の金メダルのためには、準決勝の戦い方が鍵になる。カナダもバランスの良いチームだが、日本とは差がある。準決勝から決勝までは2時間弱しかなく、100%回復するのは難しい。圧勝する必要はなく、力を温存する意識が必要になる。1回戦に出なかった菊池も個人種目から調子を戻しており、2試合を見据えた選手起用も重要になってくるだろう。

 オランダは序盤が強く、1周27秒台で入り、貯金を作った状態で28、29秒台と徐々に落ちていく。一方の日本の強みは28秒でラップをキープできること。間違いなく、最後の1周半以降が勝負になる。この4年間で培ったチームワークは、最後のきつい場面でこそ生きてくるはずだ。(88年カルガリー、92年アルベールビル、94年リレハンメル、98年長野五輪代表。日体大監督)