男子のSC軽井沢クが踏みとどまった。世界13位と格下のイタリアに6-5で勝ち、連敗をストップ。通算を2勝2敗のタイとし、米国と並び4位タイに浮上した。日本は序盤からリードを奪ったが、第9エンド(E)で5-5に追いつかれた。しかし、最終Eに有利な後攻から1点を奪い突き放した。SC軽井沢クはノルウェーに勝った後、英国、スイスに惜敗していた。

 最後、予定とは違ったが、しっかりと勝ちを拾った。第9Eで複数得点。最終Eで相手を最少得点に抑えて逃げ切る計画は、第9Eに1点を相手にスチールされたことで狂った。しかし、最後は有利な後攻。セカンドの山口が「氷をよく理解できている」と話したように、しっかりと1点を奪い振り切った。

 第1Eで後攻からしっかり2点を奪い、先行した。第1Eの先攻後攻は、試合前に両チーム1人ずつが投げたストーンで円心に近い方が選べる。ここで選択権を勝ち取って今大会では初めて有利な後攻に。司令塔の両角友が「1、2エンドで変化を把握できた。あとは心配なかった」と納得顔の展開となった。

 日本男子は、98年長野オリンピックでカーリングが正式競技として採用されて以来、20年ぶりの出場だ。自力出場は今大会が初めて。次戦の米国戦へ、両角友は「勝つことが上へ進むためには必要」と勝利先行を目指す。