フィギュアスケート4大陸選手権のエキシビションが27日、台湾・台北アリーナで行われ、前代未聞の打ち切りとなる騒ぎがあった。女子優勝の坂本花織(17=シスメックス)や男子2位の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)らが滑り終えた、プログラムの終盤。ペア優勝のケイン、オシェイ組(米国)の演技中に停電が発生した。

 大会スタッフは慌ただしく通路を走り回ったが、音楽や照明は元通りにならず、そのままエキシビションが終了。大会の責任者は台湾電力の変電所のブレーカーが落ちたことを理由とし「大変申し訳ございません。選手の皆さんには感謝しています」と謝罪した。

 停電後には男子優勝の金博洋(中国)が演技予定だったが、実現しなかった。観衆はライブ会場のようにスマートフォンの光などで場内を照らし、出演者はバック転などの氷上パフォーマンスを披露した。