初めて五輪の舞台を踏んだ坂本花織(17=シスメックス)が131・91点にとどまり、5人中5位となった。

 冒頭の3回転フリップでバランスを崩し、予定していた3回転トーループとの連続ジャンプへ持ち込めず、気持ちが動揺した。「今までにない展開で『この後どうしよう…』っていう感じしかなかったです」。普段であれば得点源の連続ジャンプ成功で緊張がほぐれるはずが、苦しい展開となった。それでも最終盤のダブルアクセル(2回転半)に2回転トーループを2本つけて3連続にするなど、懸命にリカバリー。「とりあえず最初のミスを『どうにかリカバリーしないと』って思って、練習だったらこけているジャンプも意地で耐えました」と大崩れを防ぎ、演技をまとめた。

 チームメートの元へ戻る際には頭を下げ「ここまでみんなが頑張ってこの順位まで上げてきたのに、自分が足を引っ張ってしまう演技をしてしまった」。悔しい思いを胸に刻み「団体でこういう経験をしたので、個人戦ではもう1回締め直したい。ガッツリ頑張ります」と前を向いた。