ロシアのプーチン大統領は30日、ロシアのドーピング問題を告発したロトチェンコフ氏がドイツメディアのインタビューで、プーチン氏がドーピングの実態を把握していた可能性があると指摘したことについて「ロトチェンコフは向こう側(米国)に引き込まれたうすのろだ」と述べた。モスクワでの支持者との会合で語った。

 また、国際オリンピック委員会(IOC)が多くのロシア選手の平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)参加を認めなかったことについて「スポーツでの業績は国を団結させる。これは(外部からの)攻撃の一部だ」と批判した。

 ロトチェンコフ氏は2014年ソチ冬季五輪でドーピング検査所の所長を務め、米国に渡った後、ロシアの組織的な薬物投与や検査の不正を告発した。ロシアは同氏に対し、権力乱用容疑などで国際指名手配している。