フィギュアスケートを観戦する際に、知っておきたいのがジャンプの種類です。

 現在、大会で選手が跳ぶのは6種類。今季は男子が4回転で何種類のジャンプを跳べるのかが注目されています。女子のトップ選手もアクセルを除く5種類の3回転ジャンプを跳ぶことが当たり前になっています。

 そのジャンプ6種類の見分け方を、陸上スケーターとして知られる川崎孝之さんが分かりやすく解説します。陸上での実演動画付きです。アクセルを除き、すべてダブル(2回転)で跳んでいます。



 ◆アクセル

 6種類あるジャンプの中で唯一、前向き滑走から踏み切るジャンプ。一番見分けやすい。


 ◆ルッツ

  左足で後ろ向きに滑ってきて、跳ぶ瞬間に右足を後ろに下げて踏み切る。右足を浮かせた状態で待っていたらルッツ。


 ◆フリップ

 ルッツと同じく左足で滑って、右足を突いて跳ぶ。直前に前向き滑走から後ろ向きにターンする。


 ◆ループ

 つま先を突かないエッジ系ジャンプ。右足で踏み切る瞬間に体が沈み込み、椅子に腰掛けた状態になる。


 ◆サルコー

 ループと同じくつま先は突かない。左足を滑らせていき、右足を前に振り上げて遠心力を使って跳ぶ。


 ◆トーループ

 つま先を突いて跳ぶジャンプ。右足で滑って、左足をさらに後ろにもっていって突く。左足に注目。


 ◆川崎孝之(かわさき・たかゆき)1991年(平3)10月1日、愛知・半田市生まれ。安藤美姫さんの活躍をきっかけに、中学生からスケートファンに。19歳で編み出した陸上フィギュアスケートの活動が注目され、多数のテレビ出演を果たす。独特な経験を活かしたライター活動、また現在は、氷上でのスケート練習に励み、大人からの選手デビューを目指している。