アジアで３度目となる第２３回冬季オリンピック平昌（ピョンチャン）大会が９日午後８時（日本時間同）から平昌五輪スタジアムで開会式を行い、開幕した。冬季五輪で史上最多８度目の出場となるノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明（４５＝土屋ホーム）が、日本選手団の旗手を務めた。韓国と北朝鮮は「統一旗」を掲げ、「コリア」として合同で入場行進した。１７日間の熱い祭典が本格的に幕を開けた。
いよいよ開幕
カウントダウンに続き、厳かな鐘の音とともに華やかな花火が上がったのを合図にアトラクションが始まる
- 平昌五輪開会式が行われ、花火が夜空を彩った（撮影・河野匠）
- 平昌五輪開会式が行われ、花火が夜空を彩った（撮影・河野匠）
- 白虎と子どもたち（共同）
入場行進がスタート バミューダはバミューダパンツで登場
午後８時２４分、選手の入場行進がスタート。最初の国は五輪発祥の地・ギリシャ。米国は他を圧倒する２４１人の大選手団で登場。バミューダ選手団は氷点下２度の中、バミューダパンツを履いて登場
- 平昌冬季五輪の開会式で入場行進する米国選手団（共同）
- バミューダパンツを履いて登場したバミューダの選手団（ＡＰ）
日本は６２番目に登場
２０時５７分、日本はインドに続き６２番目で登場。旗手の葛西紀明を先頭に、選手達たちは笑顔で観客席に手を振り行進。客席からは安倍晋三首相も手を振った
- 平昌冬季五輪の開会式で、旗手の葛西紀明を先頭に入場行進する日本選手団（共同）
- 日の丸を掲げて入場行進する旗手の葛西（撮影・ＰＮＰ）
- 日の丸を掲げて入場行進する旗手の葛西と日本選手団（撮影・ＰＮＰ）
- 平昌五輪の開会式で行進する日本選手団に手を振る安倍首相（撮影・山崎安昭）
- 平昌冬季五輪の開会式で、笑顔で入場行進するジャンプ女子の高梨沙羅（中央右）ら（共同）
トンガの旗手はテカテカ上半身裸で
２１時６分、トンガの選手団が入場。旗手を務めたのはピタ・タウファトファ。テコンドー代表で出場した１６年リオ五輪の開会式と同様、裸の上半身にテカテカのオイルを塗り込み行進した
- 平昌五輪の開会式で上半身裸で行進するトンガのピタ・タウファトファ（撮影・山崎安昭）
- トンガの旗手を務めたピタ・タウファトファ（ＡＰ）
最後の入場は「コリア」
２１時１２分、最後を飾ったのは韓国と北朝鮮の合同選手団「コリア」。統一旗を手に入場行進を行った
- 平昌冬季五輪の開会式で、「統一旗」を先頭に合同で入場行進する韓国と北朝鮮の「コリア」選手団（共同）
- 平昌冬季五輪の開会式で、「統一旗」を先頭に合同で入場行進する韓国と北朝鮮の「コリア」選手団（共同）
キム・ヨナが聖火台に点火
２２時３分、９４年リレハンメル五輪ショートトラックで金メダルを獲得したチョン・イギョンさんが聖火を手に登場。聖火は１６年リオ五輪ゴルフで金メダルを獲得した朴仁妃、元サッカー韓国代表でＪリーグでも活躍した安貞桓氏、アイスホッケーの韓国と北朝鮮の合同チームで今大会に出場する両国の２選手へ渡り、光に彩られた階段を登った２人から、最後はスケートリンクが施された聖火台の元で華麗に舞い踊るソチ五輪フィギュアスケート女子シングル金メダリストのキム・ヨナさんの手に。キム・ヨナさんが点火すると、火の輪が聖火台へと伸び、火が灯った。会場は大きな拍手に包まれ、花火が上がった
- 安貞桓氏（左）と、韓国と北朝鮮のアイスホッケー合同チームの２選手
- 平昌冬季五輪の開会式で元フィギュアスケート女子のキム・ヨナさん（右手前）に手渡された聖火（共同）
- 聖火の最終点火者のキム・ヨナさん（撮影・ＰＮＰ）
- 元フィギュアスケート女子のキム・ヨナさん（左下）の手によって点火された平昌冬季五輪の聖火（共同）
- 開会式で点火された平昌冬季五輪の聖火。左下は最終ランナーを務めたキム・ヨナさん（共同）
東京でも
- 平昌２０１８オリンピックに出場する日本代表選手団への応援・祝福ライティングが５色の光で彩られた東京スカイツリー（撮影・山崎哲司）
◆小平奈緒・日本選手団主将（スピードスケート）の話 どんな大会でも誰よりも速く、ベストの滑りを見せるというのは五輪でも変わらない。自分の思いを滑りでしっかり表現したい。
◆葛西紀明・日本選手団旗手（スキー・ジャンプ）の話 前回は主将、今回もまた旗手という大役を命じられて本当にうれしく思っている。日本選手みんなが最高のパフォーマンスを出せるように、僕も旗を振ってエールを送りたい。
