ノルディックスキー複合の渡部暁斗(29=北野建設)が、日本人2人目のW杯(ワールドカップ)総合個人王者を取りにいく。オリンピック(五輪)直前に左肋骨(ろっこつ)を折りながら全3種目に出場。

 14日の個人ノーマルヒル(NH)では2大会連続の銀メダルに輝いた。負傷を抱えるが、3月3日の団体スプリントで再開されるW杯の終盤戦へ出場を決断。現在、個人総合で首位に立つ。複合の日本勢では荻原健司(92-93年シーズンから3連覇)しか成し遂げていない大偉業を今季の目標に切り替えた。「試合はくるもの。手を抜かず懸命に戦っていくしかない」と覚悟を固めた。