NHK「ピョンチャンオリンピック デイリーハイライト」でゲスト解説する女子スノーボードクロス元日本代表の岩垂かれんさん(24)が14日、平昌五輪スノーボード男子ハーフパイプ(HP)決勝について振り返った。

 同種目では平野歩夢(19=木下グループ)が2本目で4回転を連続で成功させて95・25点をマーク。2大会連続で銀メダルを獲得した。しかし、3本目の最終滑走で同じく4回転の連続技を決めた“絶対王者”のショーン・ホワイト(米国)が97・75点をたたき出し、「2・5点差」で平野は敗れた。

 都内で取材に応じた、岩垂さんは「過去最高レベルの大会だった」と絶賛した上で「技のバリエーションが勝負を分けた」と指摘。「予選の採点からすると、平野選手は2本目で97点は出るかと思った。心理戦ではないが出走順も採点に大きく影響している。ホワイト選手の方が体も大きく、横回転もうまく使って技の迫力もあった。最後の最後にドラマチックだった」と説明した。

 平野の滑りについては「90%ぐらいの力だったと思う。Xゲームでの滑りに比べ、技の完成度がもう一つだったかもしれない」。年々、HPの技の技術が進化している。2人の高難度の技などからも「そろそろ、4回転は人間の限界のようにも感じるし、これ以上の技はもう出ないと思う。それぐらい平昌五輪はレベルの高い大会だった」と話した。