【15打席目】4番村上宗隆なが~いトンネル脱出「僕しか打ってない」4番のプライド

「村神様」についに初安打が出ました! チェコ戦に「4番三塁」で出場した村上宗隆内野手(23=ヤクルト)が、WBC開幕から14打席無安打で迎えた8回、一、二塁間を破る右前打を放ちました。試合後は東京ドームのミックスゾーンで足を止め、8分以上に渡って語りました。ノーカットでお届けします。

プロ野球

◆村上宗隆(むらかみ・むねたか)2000年(平12)2月2日、熊本県生まれ。九州学院では1年夏に甲子園出場。17年ドラフト1位でヤクルト入団し、捕手から内野手に転向。18年9月16日広島戦でプロ初打席本塁打。19年は36本塁打、96打点で新人王。20年に最高出塁率。21年は本塁打王を獲得し、史上最年少でMVPに輝いた。21年は東京五輪日本代表として金メダルに貢献。22年には56本の本塁打を放つなど、NPB史上最年少となる22歳で、三冠王を達成。188センチ、97キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸6億円。

<WBC:日本10-2チェコ>◇1次ラウンドB組◇11日◇東京ドーム

侍ジャパンがチェコに逆転勝利し、無傷の3連勝。12日の1次ラウンド第4戦、オーストラリアに勝てば、文句なしでB組1位通過が決まる。

先発の佐々木朗希投手(21=ロッテ)が、4回途中2安打8奪三振1失点(自責0)でWBCデビュー。最速は164キロをマークした。打線は3回、5番吉田、6番山田の連続適時打で3点を奪い逆転。4回にはヌートバー、近藤、大谷の3連続適時打などで4点を奪い、試合の流れを大きく引き寄せた。オーストラリア戦は山本由伸投手が先発する。

「僕も周りの方もホッとした」

――ここ2試合チームが勝っていく中で村上選手ノーヒットが続いていたがメンタルは

村上そろそろ打ちたいと思っていましたけど、今日やっと打てたんでまた明日から良い波に乗って僕も打線として役割を果たせるように頑張りたい。

――今日も凡退で続いた中での一打。感想は

村上いやもう、うれしかったです。素直にうれしかったです。

――ファンもベンチも盛り上がった。塁上での気持ちは

村上ここまで長く打てずに、いろいろ言われたり、周りの期待もすごくあった中での打席はなかなかないんですけど、いろんな方々に喜んでもらえて周りの方々も少しはホッとしたと思いますし、僕自身もホッとしたので明日からまた頑張りたいと思います。

15打席目でようやくの初安打に日本ベンチは大喜び

15打席目でようやくの初安打に日本ベンチは大喜び

――2試合の部分で言うと、大谷選手が村上選手に声をかけるシーンが多いのかなと思う。どういった言葉

村上進塁打だったり犠牲フライだったり、そういうところでナイスだったり、そういうの大事だよと声がけをしていただけました。

――ベンチでボールを手渡しされていたが、どんな声がけだった

村上あれは本物じゃなくてダミーだったんですけど、はい、そんな感じでナイスヒットと言われました。

――他にもベンチで声をかけられていた

村上そんな感じです。

――打撃以外の部分で走塁も良かった

村上1つでも先の塁に進塁してチャンスを広げたいという思いもありますし、積極的に行けるとこもそうですけど、しっかりとした判断をして行けたので良かったです。

見逃し三振→四球→四球→第4打席は外角球に手が出ず見逃し三振

見逃し三振→四球→四球→第4打席は外角球に手が出ず見逃し三振

――日本の4番というプレッシャーもあると思う

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