【金足農連載〈12〉】輝星先輩、やりました!「甲子園で会いたい」のエールに応えた

秋田代表として甲子園出場を決めた金足農。6月に配信した、オリックス吉田輝星投手(23)が後輩たちに送ったメッセージを再度アップします。ノーシードで臨む夏へのアドバイス、さらには全国の高校球児、公立校の選手へのメッセージも。球児たちへの思いがぎっしり詰まっています。

高校野球

◆吉田輝星(よしだ・こうせい)2001年(平13)1月12日生まれ、秋田県出身。金足農では1年夏からベンチ入り。3年夏は、秋田大会から甲子園準決勝まで10試合連続完投勝ち。決勝では大阪桐蔭に敗れたが、金農旋風を巻き起こした。18年ドラフト1位で日本ハムに入団。オフにトレードでオリックスへ移籍。175センチ、83キロ。右投げ右打ち。

取材は6月12日、京セラドーム大阪での試合前に行った。

球団広報が用意してくれた部屋で待っていると、練習を終えた吉田が「こんにちは。よろしくお願いします」と、はっきりとした口調で挨拶をしながら入ってきた。

彼とは初対面だが、29年前に父・正樹さんが3年生部員にいた金足農を取材している。そんなエピソードを話すと「あ、それ聞いています」と、笑いながらソファに腰を下ろした。

インタビューはなごやかな雰囲気で始まった。

「高校生の成長はすごい」

――金足農の後輩たち、春季県大会は2回戦で敗れ、夏はノーシードです。大会直前、大会に臨むアドバイスはありますか?

吉田そうですねえ。高校生の成長ってすごいですから、1カ月あればまったく別モノになれますよ。

今のチームは分からないけど、僕らの時は大会直前のこの時期が一番きつい練習でした。それが嫌すぎて…少しでも短くするために春の全県大会で優勝して、東北大会へ行こうと。そう言っていたんです。今年は春に負けてしまったけど、直前の練習が長くなったから、きっと、その分も成長できますよ。

――吉田さんが高校3年だった2018年の春は県大会は優勝、東北大会でも3回戦に進みました。夏の大会直前は調整練習ではなかった?

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編集委員

飯島智則Tomonori iijima

Kanagawa

1969年(昭44)生まれ。横浜出身。
93年に入社し、プロ野球の横浜(現DeNA)、巨人、大リーグ、NPBなどを担当した。著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「イップスの乗り越え方」(企画構成)。
日本イップス協会認定トレーナー、日本スポーツマンシップ協会認定コーチ、スポーツ医学検定2級。流通経大の「ジャーナリスト講座」で学生の指導もしている。