【スポーツと眼〈5〉】ビジョントレがライバルに差をつける手段に

日本スポーツビジョン協会で、「目の能力」を測定しました。健康診断などでの視力検査とは違い、瞬間視納涼、空間認知力など、スポーツでのパフォーマンスアップにつながる要素です。測定項目、方法を紹介します。

高校野球

パーフェクトの球児も

目の数値の計測やビジョントレーニングには「V-Training(ブイ・トレーニング)」という機器が大きな役割を担う。日本ビジョントレーニング協会はもちろん、設置している眼科や眼鏡店もある。

今回、私が計測したのは6種類。初めてビジョントレーニングに挑戦する場合、ほぼ同じメニューになると考えてもらっていい。

最初は次の通りである。1つずつ、やり方と意味を紹介したい。ビジョントレーニングで「どんな部分を鍛えるか?」が分かりやすくなるからだ。

(1)適応力(目と手、体の協応動作)

画面に表れる■を指でタッチする。30個を何秒でクリアできるかを計る。

3回の平均は23.8秒と、標準値(22~23.5秒)をやや下回る。

目と手、体の協応動作

目と手、体の協応動作

範囲を4分割し、得意、不得意な部分を把握できる。私は部位による差は少なかった。

日本スポーツビジョン協会の普及養成担当ディレクター、上坂実氏は数値よりも、私の動きをチェックしていた。

「頭がかなり左右に振れていたのは、眼球ではなく、首を動かしているからです。■の発見も、手の動きも遅れてしまいます。眼球がスムーズに動くようになれば、もっと速くなりますよ」

反応できた箇所、遅れた箇所が一目瞭然

反応できた箇所、遅れた箇所が一目瞭然

ちなみに、某プロ野球選手の数値は次の通り。

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編集委員

飯島智則Tomonori iijima

Kanagawa

1969年(昭44)生まれ。横浜出身。
93年に入社し、プロ野球の横浜(現DeNA)、巨人、大リーグ、NPBなどを担当した。著書「松井秀喜 メジャーにかがやく55番」「イップスは治る!」「イップスの乗り越え方」(企画構成)。
日本イップス協会認定トレーナー、日本スポーツマンシップ協会認定コーチ、スポーツ医学検定2級。流通経大の「ジャーナリスト講座」で学生の指導もしている。