【中日井上一樹新監督】オレ竜1年目Vと共通点も 勝負はあの月だ/物語のあるデータ

4番打者いきなりの2軍降格に、賛否両論が巻き起こりました。中日井上一樹新監督(53)が開幕から13試合で決断したテコ入れ策です。この時点で4勝7敗2分けの借金3。4番を任せた石川昂弥内野手(23)も、チームも打率2割に届いていません。新監督はたまらず、主砲の登録を抹消した。落合博満監督が就任した04年も、同じく打てませんでした。それでも「オレ流」で選手を鼓舞し、1年目からリーグを征する結果を導きました。

プロ野球

「使って育てる」はずの4番石川昂弥を一気に登録抹消

4月24日 石川昂弥(左)と言葉を交わす井上監督

4月24日 石川昂弥(左)と言葉を交わす井上監督

井上監督には苦渋の決断だったろう。石川昂の打順変更どころか、一気に登録を抹消した。

開幕前、4番について「僕の信念、我慢比べです」と話し、起用にこだわった。期待の若手を「使って育てる」はずが、我慢しきれなかった。

4月11日の阪神戦に3―6の逆転負け。甲子園では11連敗、4勝7敗2分けと負けが先行する。チーム打率1割9分1厘。石川昂はというと、50打数8安打の打率1割6分、本塁打0。三振18を数えた。

4月11日の阪神戦で、なんでもない飛球を落としてしまった石川昂弥(左)

4月11日の阪神戦で、なんでもない飛球を落としてしまった石川昂弥(左)

井上監督には、加えて守りのミスが許せなかったようだ。3回、三塁後方の邪飛を遊撃手と見合いし、捕球できなかった。「そんなことやってたら弱いチームの典型。我慢してきたけどテコ入れをしようかなと思います」と話した。

落合竜1年目も「投高打低」 

落合監督の1年目も「投高打低」が顕著なチームだった。チーム打率2割7分4厘はリーグ5位、本塁打111本は1位巨人(259本)の半分にも届かなかった。一方で防御率はリーグ1位の3・86。いびつな戦力ながら、それでも得失点差をリーグ一の65点(623点―558点)として優勝をつかんだ。

落合監督が打線についてこう話したのを思い出す。

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徳島・吉野川市出身。1974年入社。
プロ野球、アマチュア野球と幅広く取材を続けてきた。シーズンオフには、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介する連載「ヨネちゃんのおシャレ野球学」を執筆。
春夏甲子園ではコラム「ヨネタニーズ・ファイル」を担当した。