見逃せぬ三振記録が目立つ今季 江夏豊、王貞治の逸話も振り返る/物語のあるデータ

開幕から約2カ月、26年シーズンは三振にまつわる記録が目立つ。例えば「1イニング3者3球三振」がそう。DeNAのルーキー島田舜也投手(23)が5月13日の中日戦でやってのけた。新人では54年7月10日、阪急の梶本隆が近鉄相手に達成して以来2人目、セでは初だった。阪神の才木浩人(27)は1試合16奪三振を、中日の柳裕也(32)は初回先頭から6連続三振を記録した。マニアならずとも見逃せない数字。先人たちと比べながら記録を追った。

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5月13日の中日戦で三振を奪いほえる島田舜也

5月13日の中日戦で三振を奪いほえる島田舜也


史上23人目「イマキュレートイニング」セ新人初


「欠点のない回」とでも訳すのだろうか。「イマキュレートイニング」と呼ばれる珍記録だ。島田は、中日戦の5回に達成した。

4番細川を速球、フォークで追い込み、122キロのカーブで空振り三振。5番ボスラーはカーブ、速球ときて132キロのフォークでこれまた空振り三振。さらに6番石伊には速球、カーブと続け、最後は同じ132キロのフォークで空振り三振に仕留めた。

空振り4、見逃し3、ファウル2の9球でクリーンアップを料理した。登板2試合目で、4月29日の初登板も中日戦だった。この試合では5回を3安打2失点。三振1だった。勝敗のつかないまま降板したが、ゴールデンウィークが明けるや「奪三振マシン」と化した。

本拠地デビュー戦で初勝利をつかみ、お立ち台に上がった。「気持ちいいです。(3者3球三振の記録は)知りませんでした。実感ないです」といって照れた。

プロ野球23人目、25度目の記録になった。同球団では79年の平松政次、91年の佐々木主浩、01年の河原隆一、25年のウィックに次ぐ5人目。強烈だったのが佐々木だ。


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徳島・吉野川市出身。1974年入社。
プロ野球、アマチュア野球と幅広く取材を続けてきた。シーズンオフには、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介する連載「ヨネちゃんのおシャレ野球学」を執筆。
春夏甲子園ではコラム「ヨネタニーズ・ファイル」を担当した。