【ヤクルト川端慎吾】若松勉にも重なる代打男 後継育成にも期待/物語のあるデータ

ヤクルト川端慎吾内野手(38)が今季限りの引退を表明した。現役生活20年。15年に首位打者、最多安打のタイトルを獲得した巧打者は晩年、腰痛に苦しみながら「代打の切り札」としてチームを支えてきた。ファンを熱狂させたのが21年の日本シリーズだ。対オリックス第6戦の延長12回、日本一を決める左前打を放った。足の痛みに耐え、ひと振りで結果を出した。そんな川端の姿に、大先輩若松勉の打席が重なった。

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◆川端慎吾(かわばた・しんご)1987年(昭62)10月16日、大阪府生まれ。市和歌山商(現市和歌山)2年の夏に甲子園出場。05年高校生ドラフト3巡目でヤクルトに入団。15年に首位打者と最多安打。21年に歴代2位のシーズン代打30安打。代打で通算94安打は球団最多。ベストナイン、ゴールデングラブ賞各1度。オールスター出場2度。15年プレミア12日本代表。通算1328試合に出場し、3754打数1100安打、打率2割9分3厘、40本塁打、409打点。185センチ、86キロ。右投げ左打ち


9月27日 引退会見で涙を流すヤクルト川端

9月27日 引退会見で涙を流すヤクルト川端



「初めて楽しみながら打席に入った」



川端は9月27日、引退会見を終えると、広島戦が行われる神宮に向かった。7回2死で今季初登場し、二塁打を放った。「初めて楽しみながら打席に入った。忘れられない1本。懐かしいな。よく打っていたライト線だな」。通算1100本目の安打に、そんな思いを持って一塁を蹴った。


9月27日 広島戦で代打二塁打を放ちガッツポーズする川端

9月27日 広島戦で代打二塁打を放ちガッツポーズする川端


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徳島・吉野川市出身。1974年入社。
プロ野球、アマチュア野球と幅広く取材を続けてきた。シーズンオフには、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介する連載「ヨネちゃんのおシャレ野球学」を執筆。
春夏甲子園ではコラム「ヨネタニーズ・ファイル」を担当した。