【カープ番記者の考察】プロ野球は平等ではない 未来を担う選手は厳しさから生まれる

開幕から広島が苦しんでいます。ゴールデンウイークを終えて30試合を消化し、リーグ5位。11勝17敗2分けと借金6を抱えています。長くカープの番記者を務める前原淳記者が選手育成にスポットを当てて考察しました。

プロ野球

★カープ番記者が語った現状と課題

  • 2軍野手育成が進まない現状
  • 他球団との差 序列の明確化が必要な理由
  • 大盛穂が語る育成選手から這い上がった経験

1軍も2軍もワースト 野手育成の現状

開幕から1カ月が経過し、広島はチーム打率がリーグワーストの2割1分7厘と低空飛行が続く(5月7日現在)。苦しいチーム状況だ。5月5日、林晃汰内野手(25)が1軍に昇格した。今季、野手の入れ替えは何度かあったものの、これまでは負傷明けのドラフト1位平川蓮外野手(22)と捕手をのぞけば、守備固めとして昇格した矢野雅哉内野手(27)のみ。得点力不足というチーム事情を考えると、あまりにも寂しいものだった。

2軍に目を向けてもチーム打率2割2分5厘はファーム・西地区でワースト(5月7日現在)。若手野手の育成が進んでいない現状を物語っている。1軍が苦しいスタートを切った4月下旬、2軍の現場で名前が挙がった野手は2人だけ。チーム打率トップで今回1軍に昇格した林晃汰と、育成選手のラミレスだった。

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野球

前原淳Jun Maehara

Fukuoka

1980年福岡県生まれ。九州産業大卒業後、東京で4年間、数社の編集プロダクションで下積み。2007年から14年まで広島県内の出版社に勤務し、同年12月から日刊スポーツ新聞社の契約ライターに。前職を含め、現在までプロ野球の広島東洋カープを担当。取材と原稿は、技術ではなく、熱量で勝負するタイプ。広島取材歴は第5回WBCが行われる2026年で節目の20年となる。