【紀平梨花の言葉/一夜明け現地発】順位より点数に悔しい気持ち でも焦りすぎずに

【エスポー(フィンランド)=松本航】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦フィンランド大会で、女子の紀平梨花(20=トヨタ自動車)は4位に入りました。

北京五輪(オリンピック)シーズンの昨季は右足首の疲労骨折で競技会を全休。そこから今大会ではフリーで3回転フリップを組み込み、まだジャンプに制限を設けている中で完成度の高さを示しました。現地エスポー限定の一夜明け取材では、カナダ・トロントの「クリケット・クラブ」で得ている刺激について、具体的な例を挙げながら明かしました。

フィギュア

<GPシリーズ第6戦フィンランド大会>女子シングル4位:紀平梨花一夜明け会見

【フィンランド大会女子シングル成績】


順位名前SPフリー合計
1三原舞依73.58130.56204.14
2ルナ・ヘンドリックス74.88129.03203.91
3河辺愛菜67.03130.38197.41
4紀平梨花64.07128.36192.43
5マデリヌ・シザ65.19122.65187.84
6リンゼー・トルングレン65.75117.48183.23
7アナスタシヤ・グバノワ56.03110.54166.57
8ブラディー・テネル60.64103.34163.98
9イエニ・サリネン59.6995.95155.64
10ヤンナ・ユルキネン42.89111.56154.45
11リンネア・セデル55.6396.28151.91
12エワ・ロタ・キーブシュ49.2789.62138.89
11月24日、公式練習後、通り掛かったイリア・マリニン(右)とポーズ

11月24日、公式練習後、通り掛かったイリア・マリニン(右)とポーズ

「全日本ではSP70点、フリー140点出せるように」

――フリーから一夜明けて

紀平 点数(128・36点)は正直「もう少し出たかな?」と思ったんですけれど、自分の演技に悔いはないですし、1つ1つの演技をこなせたことに関してはすごく満足しています。

――下の点数はこれから上がってくるとも思えるが、現時点での受け止めは

紀平 仕方ないっちゃ仕方ない点数ですし、やっていることも、もう少し上げていかないと点数も出ない。久しぶりの試合でもあったので、ひとまずホッとはしているんですけれど、これから構成を上げて、やっぱりトップを狙っていけるような位置で点数の目標を作りたい。そういう構成で「安全」と思えるぐらいの完成度に仕上げていきたいです。

――今後、ジャンプ構成で考えていることは

紀平 練習しながらっていうのもあるので、細かくは考えていないですけれど、10点近くは上げられるようにしたいです。ショートを絶対にノーミスして「70点は超えられるようにしないとな」と思っています。

――12月の全日本選手権では、どれぐらいの点数を目指したい

紀平 ショートプログラム70点、フリー140点は、どちらも出せるようにしたいです。

――まだ跳べるジャンプを制限している状況。それでも大会では順位がつく。悔しい思いも出てくるのか

大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。