【柴山歩の言葉/全中より】「すごく好き。本田真凜選手は少し手を動かしただけで…」

フィギュアスケートの全国中学校大会(2月5~7日、長野市ビッグハット)で、柴山歩(14=京都・立命館宇治中3年)が女子4位となりました。

多くても3度しか出られない大会ですが、1年時は新型コロナウイルスの影響で中止。ショートプログラム(SP)、フリー後の取材では、ニュージーランド留学へ旅立った弟からのエール、目前に迫った高校生活への高揚感などを明かしました。

フィギュア

〈全国中学校大会:女子シングル4位〉

全中女子シングル上位成績


順位選手SPフリー合計
1島田真央70.55126.51197.06
2櫛田育良65.42120.26185.68
3中井亜美66.40117.91184.31
4柴山歩 65.29116.74182.03
5和田薫子58.51116.12174.63
6村上遥奈57.11106.12163.23
全国中学校大会のショートプログラムでポーズをとる柴山歩

全国中学校大会のショートプログラムでポーズをとる柴山歩

「NZ留学中の弟がメッセージ…すごく力に」/SP4位(65・29点)

――SPを振り返って

柴山 6分間練習からジャンプがはまらなくて、国体でのショート(45・41点)も頭の中によみがえってきて、すごく不安だったんですけれど「自分の今できることはできたかな」と思います。

――安堵(あんど)していた

柴山 すごく緊張していました。頑張れたので良かったと思います。

――昨年の全日本選手権は笑顔だった。そこからの気持ちの変化は

柴山 全日本選手権では一昨年に続いて、2年連続でショートとフリーをまとめられて、すごくうれしかったけれど、その後に気が抜けてしまいました。国体ではミスが多かった。国体からは、たくさん練習してきました。

――SPで苦労する印象が、これまではそれほどなかった

柴山 (ジュニアグランプリシリーズの)ポーランドでずっと練習からすごく調子が良かったのに、一番大きなミスをしてしまいました。そこから試合の前になったら不安になることが多かったので、今回はすごく緊張したんですけれど、今まで以上にショートの練習をたくさん積んできた。今シーズン、これからどんどん新しいプログラムを作っても、ショートは重点的に練習したいです。

全国中学校大会のショートプログラムを終えて安堵(あんど)する柴山歩

全国中学校大会のショートプログラムを終えて安堵(あんど)する柴山歩

――調子が悪いわけではない

柴山 (練習拠点としている京都の)宇治での練習では調子がいいんですけれど、試合になると、調子が落ちてしまうこともある。直していきたいです。

――弱気になってしまった時に気持ちを切り替えるための試みや、おまじないは

柴山 いつも家族からの応援メッセージがあります。国体への出発の日に私の弟がニュージーランド(NZ)に留学したんですけれど、その弟が普段は全然、私のことを気に懸けてくれないのに、国体のフリーの前と、今回のショートの前に「絶対にできるから頑張って!」とメッセージをくれたので、それがすごく力になりました。

――弟はどれぐらいの期間、NZへ

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。