爆笑連発!フィギュア部活動事情 明治大学・山隈太一朗ら座談会/明法オンアイスより

送られる者、送る者-。

2月26日に行われたフィギュアスケートのアイスショー「明法オンアイス」(東京・ダイドードリンコアイスアリーナ)では、明治大、法政大、ゲスト参加した日大の4年生11人がフィナーレで感謝の思いを言葉にしました。

公演前には今季限りで競技生活から引退する明治大の4年生3人と、下級生2人が日刊スポーツの取材で座談会を実施。主将を務めた山隈太一朗(4年)、松原星(4年)、佐藤伊吹(4年)と、大島光翔(2年)、江川マリア(1年)が、リラックスした雰囲気で思いを語り合いました。

日刊スポーツプレミアム3月企画「卒業2023新たな旅立ち」としても、お楽しみ下さい。

フィギュア

座談会に出席した、左から大島光翔、山隈太一朗、松原星、佐藤伊吹、江川マリア

座談会に出席した、左から大島光翔、山隈太一朗、松原星、佐藤伊吹、江川マリア

座談会に出席した明治大学の5人

山隈太一朗(やまくま・たいいちろう)4年

2000年(平12)4月14日生まれ。22年全日本選手権13位。趣味はサッカー、F1鑑賞。

松原星(まつばら・あかり)4年

2000年(平12)12月3日生まれ。22年全日本選手権23位。趣味はハンドクラフト。

佐藤伊吹(さとう・いぶき)4年

2000年(平12)10月7日生まれ。22年全日本選手権25位。趣味は料理。

大島光翔(おおしま・こうしょう)2年

2003年(平15)2月15日生まれ。22年全日本選手権14位。趣味はサウナ。

江川マリア(えがわ・まりあ)1年

2003年(平15)12月18日生まれ。22年全日本選手権22位。趣味は料理。 

明法オンアイスを終え記念撮影に納まる明大、法大両校の現役、卒業生ら。手前は山隈太一朗、前列中央は樋口新葉、2列目右から2人目は本田真凜、左から2番目は渡辺倫果

明法オンアイスを終え記念撮影に納まる明大、法大両校の現役、卒業生ら。手前は山隈太一朗、前列中央は樋口新葉、2列目右から2人目は本田真凜、左から2番目は渡辺倫果

記念写真に納まる明大・樋口新葉(前列左から3人目)ら

記念写真に納まる明大・樋口新葉(前列左から3人目)ら

明法オンアイスで記念撮影する法大・渡辺倫果(手前)ら

明法オンアイスで記念撮影する法大・渡辺倫果(手前)ら

「引退生が最後に滑る場所」明法オンアイス公演前に

――いよいよ「明法オンアイス」が始まる

山隈 引退生を送るというか「引退生が最後に滑る場所を」というのも、このショーが始まったきっかけの1つでもあります。やっぱり引退生が最後に演技をするのも魅力ですし、あとは明治大学と法政大学が協力して、大学生がするイベントとして、こういうアイスショーっていうのはあまりたくさんないし、学生が主体になってするという、イベントの良さも出していきたいと思います。今年からグループナンバーも始めるので「みんなで協力して何かをする」というのも魅力の1つかなと思います。

大島 やっぱり引退生の方々がメインのアイスショーなので、現役生は引退生が気持ち良く引退できるような、そんな環境を整えてあげるのが、自分たちの役目だと思っています。やっっぱり自分たちは…、え~っと、そうですねぇ…(笑い)。

一同 「そうですねぇ」って(笑い)。

大島 全部(山隈が)言っちゃったから(笑い)。えっと…目立ちすぎず…。

一同 (爆笑)

山隈 目立っていかなきゃ! 

大島 「紛れる」を目標に…(笑い)。

一同 (爆笑)

大島 明治大学と法政大学が一致団結して、いいショーを作り上げていけたらなと思います。

松原 3年間はお手伝いとか裏方をして、今年初めて出るんですけど、4年生だけを送る会というより、1年生、2年生、3年生も何人かずつは出ます。合宿とかがあるんですけど、そんなに大学スケート部として集まる機会がないので、これも1つの交流の場。明治大学はもちろんなんですけど、法政大学の子たちとも関われる、いい機会なのかなと思っています。

佐藤 普段は個人で練習していたり、どうしても関わることは少ないけど、こうやって集まって、みんなで何かをするっていう経験って、絶対に必要だと思うんです。それが、この場でできる。今回は引退生として送ってもらう側として、この規模で、これだけのお客さんを入れてやってくださるのは、すごく感謝の気持ちでいっぱいです。

江川 私も初めて出演させていただくんですけど、もちろん引退生を見送る最後の場ですし、出演する人だけじゃなくて、裏方もみんなたくさん動いてくれているので、本当に出演する人だけじゃなくて、裏方もいないと成り立たないアイスショー。みんなで頑張れるのが、いい機会だなと思います。

明法オンアイスで、演技を披露した明治大学の5人

明法オンアイスで、演技を披露した明治大学の5人

引退する4年生が3人「3時間ぐらい話せるな」

――引退する3人は、思いが深まってきているのか

山隈 3時間ぐらい、1人で話せるな(笑い)。

佐藤 そんなにまだ「終わる」っていう実感がないのが正直なところなので、実際に終わってみて、スケートをしない毎日になった時に「どう感じるか分からないな」っていうのが、正直な今の気持ちです。今滑れること、この場を設けていただいたことに感謝して、楽しく滑りたい気持ちで、今はあんまり「寂しいな」とか「終わっちゃうな」っていうのは、正直まだ感じていないです。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。