【かなだいの言葉〈RD編〉】「やばい!」その時「ハテナ。大ちゃん、やっているな」

世界選手権のアイスダンス・リズムダンス(RD)は24日、さいたまスーパーアリーナで行われました。

カップルとして2大会連続出場の村元哉中(30)、高橋大輔(37)組(関大KFSC)は11位発進。自国開催の大舞台で歓声を浴び、疲労が出る演技終盤の後押しになりました。

フリーダンス(FD)は25日。シングル選手だった当時21歳の高橋が、07年の世界選手権で演じた「オペラ座の怪人」で今季の集大成を披露します。

フィギュア

〈フィギュアスケート:世界選手権〉◇3月24日◇さいたまスーパーアリーナ◇アイスダンスRD11位

アイスダンスRDで演技する「かなだい」村元(左)高橋組

アイスダンスRDで演技する「かなだい」村元(左)高橋組

ツイズルでのミス振り返り

――振り返って

高橋 僕がツイズルでカウントミスしてしまい、ちょっと回りすぎて…。レベルは取れていたみたいなんですけど、前半がやっぱり緊張感もあったのか、ちょっとうまく合わなかった部分です。後半につれては息も合ってきて、細かいミスはあったんですけど「全体を通しては良かったんじゃないかな」と思います。

村元 同じく出だしの方のコレオステップで少し息が合わなかったり、お互いが当たっちゃったり…というのが多かった。それが終わってから、ちょっと2人とも「あっ、やばい。落ちつかないと」というようになって、だんだん息が合っていきました。ツイズルは回りすぎたけど、レベルは取れていました。最初から最後まで本当に楽しんで、会場、お客さんと一緒にプログラムを終えられたかなと思います。

アイスダンスRDでの演技を終えキスアンドクライに座る「かなだい」村元(右)高橋組の前には桜が咲く

アイスダンスRDでの演技を終えキスアンドクライに座る「かなだい」村元(右)高橋組の前には桜が咲く

――手拍子があり、途中から笑顔も見えた

高橋 僕は2人の世界に入っていました。ミッドラインに入る前に一番足にくるんですが、あそこでお客さんのワーッという盛り上がりで、結構、今回はヘルプされました。そこからお客さんの歓声をすごく聞いて、楽しく滑れたかなと思います。

村元 私も全く同じところで、本当にあのバーッと走るところで、お客さんがワーッて盛り上がった。そこで本当に最後のエネルギーをもらって、プログラムを終えられたので、久しぶりにお客さんの声援が聞こえて、うれしかったです。

――終わった瞬間の感情は

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。