【札幌レター】福森晃斗、愛ある金髪 天国のおばあちゃんがオレを見つけられるように

J1北海道コンサドーレ札幌DF福森晃斗(30)のトレードマーク金髪の理由には、天国の祖母との思い出がある。左足のキックが武器の背番号5は21年9月、母方の祖母の弘子さんを亡くした。「アキちゃん」とかわいがられ、「ババ」と慕っていたおばあちゃん子は、プレー中の自分を「見つけやすいように」と派手な髪色を続けている。

サッカー

札幌福森晃斗(右)と祖母弘子さん(福森のインスタグラムより)

札幌福森晃斗(右)と祖母弘子さん(福森のインスタグラムより)

「テレビだと遠くて見つけづらい」という祖母弘子さんに応えて

試合でプレーする孫を神奈川県内の自宅からテレビ画面で応援していた祖母弘子さんには「アキちゃん」をすぐに見つけることができなかった。

「テレビの映像って全体を引きで映すから遠くて見つけづらい。FKやCKの時は(キッカーのため)寄りで映るけど」

福森が金髪にするようになったのは、札幌に加入してからだった。最初は暗めの茶髪だったが、髪色を変えてみるようになった。

「金髪にした時、その時はスパイクも派手だったので、『見つけやすい』ってことだった。それだったらずっと金髪でってことで」

今もトレードマークのきっかけは「おばあちゃんのため」だった。

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スポーツ

保坂果那Kana Hosaka

Hokkaido

北海道札幌市生まれ。2013年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、2016年11月からプロ野球日本ハム担当。
2017年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。冬季スポーツの担当も務め、2022年北京五輪ではノルディックスキー・ジャンプや複合を取材。