【俺たちの青学大〈2〉】3大駅伝未経験「お前がやるのか!」と驚かれた新主将の武器

来年1月の箱根駅伝で4連覇を目指す青学大。

3月から正式に主将となった中村海斗(4年)が、ラストシーズンを迎えました。高校時代は全国駅伝優勝メンバーと輝かしい成績を持つ一方、大学3年間の3大駅伝(出雲、全日本、箱根)の出走はなし。規格外の走りを見せた前キャプテンとは異なる「泥臭く、粘り強く」をキーワードに、新入生含めた選手47人を束ねようとしている。

「箱根駅伝2027~俺たちの青学大」として選手の姿を追いかける、月2回程度で配信する連載の第2回です。

陸上

◆中村海斗(なかむら・かいと)2004年5月10日、広島県生まれ。サッカークラブのコーチに勧められて体力づくりを目的に陸上を始める。因島南中から世羅高に進み、高2時は全国高校駅伝2区を走り優勝に貢献。青学大入学後は3大駅伝の出走はなし。3年時の箱根路はメンバー入りも出走ならずも、2月の延岡西日本マラソンでフルマラソンデビューをした。1万メートル自己ベストは28分49秒40。ハーフは1時間2分8秒。好きな芸能人はaiko。168センチ、53キロ。

3月14日、相模原クロスカントリー大会に出場した中村

3月14日、相模原クロスカントリー大会に出場した中村

自ら立候補

3月14日、中村は相模原クロスカントリー大会男子大学の部(8キロ)に出場した。芝生やウッドチップを含んだ起伏のある不整地コースを力強く駆け抜けた。

トップ争いは、箱根2年連続出走の小河原陽琉と、関東インカレ2部1万メートル4位入賞の実績を持つ安島莉玖の新3年生対決。そこから遅れた最上級生の中村は歯を食いしばりながら、腕を振り、地を蹴った。

結果は7位入賞。

「ようやくスピードを入れ始めた中で、しっかり追い込むことができた。自分としては予想以上の走りだった」。この日は朝に13キロを走り込んだ後、練習の一環として公式レースに臨んでいた。ゴール後は倒れ込んで天を仰いだ。

芝生に足を着地した時、力が伝わりづらいタフなコースでも、1~18位を青学大の選手が独占。チーム内競争で最後まで上位に食らいつく積極的な姿勢をアピールした。「力強さもついてきたんじゃないかな」と手応えを口にした。

1月下旬に自ら立候補し、学年ミーティングを経て内定。3月初旬の全体ミーティングで正式に青学大の新主将となった。

ただ、チーム内には不協和音もあった。

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スポーツ

泉光太郎Kotaro Izumi

Kanagawa

神奈川県横浜市生まれ。2019年に大学卒業後、地方紙に入社。警察担当記者を経て翌20年から運動部に異動し、アマチュア野球やインターハイ、箱根駅伝100回大会など取材。
24年パリ五輪・パラリンピックでは地元選手を追ったものの、現地取材はかなわず…。しかし、オリンピック関連取材をきっかけに本格的にスポーツ記者を志し、翌25年春、日刊スポーツに転職。高校野球取材で西東京大会を担当後の8月からスポーツ部の一員となった。
サッカー日本代表の森保一監督にあいさつした際には「完全移籍選手」と命名された。趣味は料理と駅伝観戦。自宅で、ぬか床を育てるなど発酵食品が好き。