中田竜太(29=埼玉)が逃げて優勝した。1Mで差した吉川元浩に食い下がられたが、バックで伸びて突き放した。2着に吉川、3着には仲口博崇が入った。

 分かっていないスタートはコンマ19と遅め。1Mまではフワッとした気持ちのまま向かっていた。スイッチが入ったのは1Mを回ってからだった。「差さってそうだった。やばいと思った」。その気持ちが伝わった。バックで伸び返すと吉川を引き放した。

 昨年G1を2勝した実力に、今節は抽選運も重なった。「引きが良かったから楽しかった」と笑顔で振り返った。

 昨年は年末のグランプリに駒を進めた。今年はさらに目標を高める。「出るには弱すぎた。今年は強くなった自分を見せられるようにやっていきたい」。一般戦でもSGでも手を抜くことはない。まだまだ進化を遂げるつもりだ。【中牟田康】