出場資格年齢が満45歳に下がって「新入生」たちの顔ぶれもなかなか豪華になった。東京支部からは角谷健吾(45)が初参戦。カウントダウン連載「ROAD TO マスターズ」注目選手の2人目は、初出場45歳組の中でも屈指と言える調整力を持つ角谷だ。

 角谷の誕生日はクリスマスイブの12月24日。昨年、45歳を迎えた。これでマスターズ出場年齢に達したという実感は正直、なかった。角谷が常に念頭に置いているのは、SGに参戦すること。勝率7点台を常にマークすることからも、あまり意識はしていなかったようだ。

 ただ、出場メンバーを見て「SGより厳しいかな」と思わず漏らした。角谷のエンジン調整力は、平和島ダービーでも平凡エンジンを上位級に一変させたように高いレベルにある。その角谷でも「みんなエンジンを仕上げてくる」と警戒する。「これじゃ、対策なんてないですね」。言葉は厳しいのだが、なぜか表情がうれしそうなのは、こちらの気のせいか。

 今年はF休みから始まったが平和島、徳山で連続Vを飾るなど好調。先日、桐生でFを切ってしまったが「ピットを出たら忘れます」。関東の「若手」として挑む角谷の走りが楽しみだ。【中川純】

 ◆角谷健吾(すみや・けんご)1972年(昭47)12月24日、東京都生まれ。92年11月、71期生として平和島でデビュー、2戦目に初勝利。00年のG1戸田関東地区選など通算62回優勝。同期に川北浩貴、馬袋義則、海野ゆかり、山崎智也、深川真二ら。161センチ、55キロ。血液型O。

※明日はなるほどデータ