世界ジュニア選手権2連覇で今季からシニアに転向した中田璃士(18=西武グループ)が、合計260・83点で2位となった。ショートプログラム(SP)に続き、フリーも176・49点で2位。SP首位の三浦佳生(明大)への逆転はならなかった。
冒頭の4回転サルコーで出来栄え点(GOE)4・20点を稼ぐなど、2種3本の4回転を成功。後半にもトリプルアクセル(3回転半)を降り、ほぼ完璧な演技を披露した。技術点(TES)は99・60点をマーク。「ほとんどの要素に加点がついたし、技術点に関しては納得している」とうなずいた。一方、自身の直後に滑った三浦は187・54点を記録。約11点差をつけられたことには、「プレッシャーのある中で演技ができることはすごい。ジャンプの構成もほぼ一緒で10点以上差をつけられているので、本当に滑りの差が出ている」と受け止めた。
24年の全日本選手権で2位になるなど、シニアの実力者とも渡り合ってきたが、シーズン序盤から競い合うのは今季が初めて。5位だった9月の木下グループ杯に続いて頂点を逃し、「シニアにはもっと上手な選手がたくさんいる。ここから食らいつくことしかできない」と課題も感じている。それでも「全日本ぐらいのハイレベルな戦いができて、すごく楽しい。佳生くんや(佐藤)駿くんがいるおかげで、もっと頑張ろうと思います」と前向きに話した。
次戦は初めて参戦するグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ(10月30日~11月1日)。9月の木下グループ杯から「全日本だと思って」準備してきたといい、「上がっていくというより、ずっと安定している方が好き。これをキープして、次の試合でもできたらいい」と見据える。4回転ループの投入には慎重な姿勢を示しつつ、目指す得点は明確だ。「SPは100点、フリーは180点の合計280点を目指してやっていく」。実力者との戦いで感じた差を、日々の練習で埋めていく。【勝部晃多】


