どーもです。今日紹介するのは、ヨネックスのニューモデル「CB702フォージド」アイアンです。同社が国内工場で製造する軟鉄鍛造アイアンが「CB」シリーズですが、中でも「7」シリーズはアベレージ向けだったと記憶しています。同シリーズもいよいよ第2世代に突入といったところでですかね。というわけで、先代に当たるであろう「CB701フォージド」アイアンからどんな進化をしたのか。そして、それはボクでも感じられるものなのでしょうか。早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


ボディは軟鉄、フェースはマレージング、制震材とバックフェース上部に2種類のカーボンと計4種類の異素材を使った複合素材アイアンとなっています。

フェースはやや小さめ。先代比ですが、イメージ的にはトゥ・ヒール方向がコンパクトになって、トゥがやや立った感じでした。

ソール幅はセミワイド。「Royal EZONE」アイアン同様のソールで、どう打っても抜けが良さそうなイメージ!

ネックはセミグース。ボディですが、フェー下部の後ろが、先代ほど極端に深さを確保していませんでした。

構えてみるとこんな感じ。トップラインの厚みは先代とほぼ同じようにも感じましたが、見え方でややシャープに見えました。ちなみに、シャフトの手元が結構太めで、その分妙にヘッドが小さく見えたんですよね…

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「REXIS KAIZA MASS i7」装着モデルの#7。スペックは、ロフト角31度、ライ角62度、長さ37.5インチ、総重量397g、バランスD1。シャフトスペックは、重量69g、トルク2.5、先中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽めですが、まあ~グリップが太いっす!! 太めなグリップが好きなボクが持って太いと思うくらいです。ついでにいうと、シャフトも手元がかなり太めな印象で、ヘッドが小さい分ちょっとアンバランス感も感じてしまいました。そのシャフトを手でしならせてみると、ノンフレックスのようですが、硬さ的には一般のSRフレックス相当に感じました。しなりポイントですが、こんな太めにもかかわらず、なんと真ん中よりも手元側だったりします。ワッグルしてみると、しなりポイントからヘッドが動く感じで、素振りしてみると、やはり切り返しで手元がしなってタメを作ってくれそうなイメージでした。


実際に打ってみると、その打ち出し角の高さにマジでビックリ!! あまりの高さに「はぁ!?」ってなっちゃうくらいで、思わず「打ち方がおかしかったのかな?」って。でも、何球打ってもそのままで、「こういうものなんだ!」と納得しました。スカイトラックデータ的にも3球平均で21.8度って!! しかも、打ち出し角、打ち出し方向含め、なんとボクレベルで弾道がそろうという奇跡的な結果となりました。本当に奇跡なのかもしれませんけど…w そう思って「CB701フォージド」アイアンの過去記事で弾道を確認すると、「そろってるじゃん」って。つまり、このシリーズのアイアンはボクレベルでも弾道がそろうという、うれしいアイアンだったりします。これはすごいわ~!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS38.7m/s、初速49.4m/s、打ち出し角21.1度、バックスピン量4746.4rpm、サイドスピン-476.2rpm、飛距離173.5y

【ベスト】

HS38.9m/s、初速49.5m/s、打ち出し角21.8度、バックスピン量4584.0rpm、サイドスピン-459.9rpm、飛距離175.4y


打感はソリッド系。先代は結構カンカンしたイメージでしたが、ニューモデルはマイルド感と弾き感が程よくまざった感じ。打ち抜き感が気持ちいいですね。音は澄んだ高音系。


弾道はこんな感じで


スカイトラックの弾道データはこんな感じ。

弾道的には、文句なしの超高弾道!! 個人的には、ボクのゴルフ人生で最も球が上がりやすいクラブかもしれません。スピン量も少なめですが、いかんせん「Royal EZONE」アイアンの後の試打だったので、少なめに感じなかったりしてw


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じの軽いドロー系。前述通り、ボクレベルで出球がこれだけそろうのは奇跡的です!!


シャフトフィーリングですが、試打時は中元調子系かと思っていましたが、な、なんとメーカー的には先中調子って。このシャフトは強靱なしなりと復元力を持つ新次元素材「Namd(エヌアムド)」を先端から中間にかけて搭載しているようですが、そうなると、少なくとも中元調子ではないのかな…って(汗)


今回ボクが試打した限りで、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。ボクは扱いやすいクラブの最重要事項を球の上がりやすさとしています。そうなるとこのアイアン、史上最高に扱いやすいクラブかもしれません。先代はロフト角26度で飛びに特化したモデルのイメージもありましたが、ニューモデルは31度に変更されているのも、ボク的には好印象だったりします。これだけ打ちやすくて、結果が伴うと…w

<ヨネックス「CB702フォージド」アイアン>

■KAZ’ sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=S45C軟鉄+グラファイトハイブリッド+タングステン、フェース=マイティマレージング綱

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「REXIS AKIZA MASS i7」(69g/2.5/先中調子)。スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=106.5g/1.7/元調子)。

■価格:カーボンシャフト装着モデル5本(#6~PW)セット13万円+税、単品(#4、#5)各1本2万6000円+税。スチールシャフト装着モデル5本セット11万5000円+税、単品各1本2万3000円+税。