どーもです。コブラ・プーマ・ゴルフのニューモデル「KING RADSPEED(キング ラッドスピード)」シリーズを試打出来ました。世界一の飛ばし屋、ブライソン・デシャンボーの飛距離を支えるモデルですが、果たしてボクレベルでもその飛距離性能を体感できるのでしょうか? 普段「ゴルフは飛距離じゃない!!」なんて言っていますが、コース内にとどまるなら1yでも飛んだほうがいいかなって、最近思っています。その辺は後日のラウンドレポートで触れますw というわけで、早速いってみましょう。


「KING RADSPEED」シリーズの国内モデルは「RADSPEED」「RADSPEED XB」「RADSPEED XD」の3タイプドライバー、「RADSPEED」「RADSPEED BIG TOUR」の2タイプFWにUT、アイアンのラインアップ。まずはドライバーですか、デフォルトモデルの「RADSPEED」からいってみましょう。


ソールをみると、フェース後部に8g、ソール後部に2gのウエートが確認できますが、フェース後部左右のライムグリーン部分が固定式ウートになっていて計16g、ソール後部には固定式ウエート8gが配置されています。つまり、フェース後部24g、ソール後部10g配置となりますが、このことからは浅重心を意識したモデルであることが分かりますね。

フェースはやや小振りだけど、シャロー気味かな。フェース全面にミルド加工が施されていますが、「インフィニティフェース」と命名されていました。

ボディはシャロー。ピントがシャフトに行っていました(汗)。ボディ全体の約50%がカーボン素材となっているようですが、その軽量化分をウエートパーツとして重量配分しているようです。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや小振り気味かな。ちなみに、この「RADSPEED」だけツヤ消しブラックです。なお、フェース中央からソール後部に向かってのクラウンの中央部にハリが配置され強度アップを担っていますが、これは「T-BAR SPEED CHASSIS」と名付けられていました。

今回試打したのは、オリジナルシャフト「SPEEDER EVO for RADSPEED」Sフレックス装着モデル。スペックは,ロフト角10.5度、ライ角57.5度、長さ45インチ、総重量298.0g、バランスD0。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは未発表です。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースモデル使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めでグリップはやや太め。この重量でやや太めはなんか珍しいかも!? シャフトを手でしならせてみると、Sフレックスでも結構しなります。手元にもしなやかさがあって、中間から先もしなるイメージでした。しなりポイントは真ん中よりも先辺りでしたが、結構しなりそうな雰囲気。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方は先中調子イメージですが、素振りしてみると、切り返しでも手元がクッとしなって間を取ってくれそうなイメージもありました。


実際に打ってみると、はい、ビックリ!! いきなりの250yオーバー!! スカイトラックデータで250yマークを飛距離10にしていますが、いきなり「10」のポテンシャルを感じさせてくれました。2球目は多少芯を外した感じでしたが、それでも244y。3球目も250yと抜群の飛距離性能を体感できました。弾道を見る限り、初速が速くスピン量も少なめで、とにかく曲がりが少ないイメージでした。浅重心のわりにはつかまりも悪くなく、ボク的には曲がりが少ない、かなりイメージのいいモデルでしたね~!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.7m/s、初速61.9m/s、打ち出し角15.4度、バックスピン量2270.6rpm、サイドスピン-248.7rpm、飛距離248.8y

【ベスト】

HS43.1m/s、初速62.5m/s、打ち出し角15.1度、バックスピン量2196.5rpm、サイドスピン-252.1rpm、飛距離251.1y


打感はマイルド系。インパクトでボールのつぶれ感を存分に感じられました。音は澄んだ中高音系。


弾道はこんな感じで


スカイトラックのデータはこんな感じ


弾道的には高弾道ですね。基本的には上がりやすいと思いますが、当たり場所でその差は出てきます。動画を見る限り、打ち出し角15度ってことはないような上がり方ですが、何より初速が速めでスピン量少なめ強弾道ぶりが印象的でした。


出球傾向ですが、ボクのスイングでもほぼストレート。これは珍しいですぜぇ~!! 打ち出し方向がバラけるのはボクのスイングのせいですが、それでも打ち出した方向にほぼストレート。記憶の限り、数少ないモデルですが、ボクの記憶力の問題というツッコミはなしでお願いしますw


シャフトフィーリングですが、恐らく先中調子だと思います。でも前述通り、持ったときの手元の緩さというか、しなり感が気になったかな。これが切り返しで間を作ってくれる感じでもあって、でも、ダウンスイング時には中間から先にかけてしなって、しなり戻りが結構速いイメージでした。この辺も飛距離の要因になっていそうなイメージでした。


今回ボクが打った限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメのような気がします。かなり直進性に優れ、飛んで曲がらないドライバーの印象でした。たまたまボクのスイングにあったのかもしれませんが、欲を言えば、もう少しだけミスヒットの寛容性は欲しいかなって。まあ、これはボクの打点がバラけ過ぎってだけなんですけどねw オススメしたいのは、ある程度スイングで球をつかまえられるヒッタータイプかな。でも、つかまりもまずまずなので、受け入れ間口はそこそこの広さがあるようにも感じました。何はともあれ、試してみる価値ありの1本ですぜ!!

<コラブ・プーマ・ゴルフ「KING RADSPEED」ドライバー>

■KAZ’s インプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:8▽操作性:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=8-1-1チタン+カーボンファイバー、フェース=611チタン

■シャフト:「SPEEDER EVO for RADSPEED」(S/SR/R)。「ツアーAD for RADSPEED」(S/SR)。「SPEEDER661 EVOLUTION VII」(S)。「ツアーAD HD6」(S)。「Diamana TB60」(S=64g/3.7/中元調子)。

■価格:「SPEEDER EVO for RADSPEED」「ツアーAD for RADSPEED」

装着モデル各1本6万5000円+税、「SPEEDER661 EVOLUTION VII」「ツアーAD HD6」「Diamana TB60」装着モデル各1本8万円+税。