どーもです。テーラーメイドのニューモデル「SIMグローレ」シリーズを試打出来ました。「グローレ」と言えば、米メーカーである同社が日本仕様として開発したモデルとして12年に誕生したモデルですよね。今回、世界ブランドでもある「SIM」シリーズとして、全世界で発売されるようです。日本仕様モデルのシャフトには、軽量モデル「Air Speeder TM」が採用されています。というわけで、まずはドライバーから、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


ソールを見る限り、ネック側後部にドーンとウエートが鎮座しています。先代「Mグローレ」と比べると、より後部に配置されているように見えました。また、トゥ側の約半分くらいがカーボンになっているので、ボディ自体もよりドローバイアスを意識したモデルになっていると思います。

フェースやややシャロー気味かな。もちろん、「ツイストフェース」は健在です!! フェース素材は先代と同じくチタンですが、「ZAチタン」なる素材に変更されていました。

フェースのわりにボディはディープです。先代に比較しても、ディープになっていました。

後ろ姿です。ウエート位置からしても、いかにもつかまりそうですよね!

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は大きめに感じました。形状的には先代と大きな変更点はなさそうですが、クラウンの白い部分の面積はより少なくなっていました。その分低重心を意識しているのかもしれませんね。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Air Speeder TM」SRフレックス装着モデル。スペックはロフト角10.5度、ライ角58度、長さ46インチ、総重量276.6g、バランスD3。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量44g、トルク6.8、先中調子。

持ってみた感覚ですが、重量的にはさすがに今のボクにも軽いです。かなりの軽量級ですね。グリップもかなり細めでした。シャフトを手でしならせてみると、結構しなります。しなりポイントは中間より先辺り。ワッグルしてみると、結構ヘッドが動くイメージでした。素振りしてみても、ダウンで結構ヘッドが走るイメージでした。


実際に打ってみると、 思った以上に好印象!! 手にした第一印象は、今のボクにもアンダースペックに感じたので、このスペックでガッツリ芯を食って吹け上がらずに、しかも3球平均で約245yマークは正直言って意外でした。とはいえ、結構ヘッドが走るイメージがあって、その分つかまりも良さそうです。左腕主体のスイングを意識していても結構つかまります。軽量なので、左腕でも操作できちゃうし、なんなら右腕も勝手に動いちゃいます。そういう意味ではアンダースペックでした。先代「Mグローレ」試打時のデータを見返してみると、なんとバックスピン量で約400rpm減っています。これ、ビックリでした。「Mグローレ」よりもさらに軽量級モデルですが、弾道的にはより強弾道に感じました。んっ!? ボクが劣化しただけか!?


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.1m/s、初速61.2m/s、打ち出し角17.1度、バックスピン量2657.5rpm、サイドスピン-656.1rpm、飛距離244.4y

【ベスト】

HS42.2m/s、初速61.3m/s、打ち出し角17.0度、バックスピン量2637.9rpm、サイドスピン-734.1rpm、飛距離244.9y


打感は弾き系。カッチリ感がありますね。でも、芯を打ち抜いたような爽快感も感じられます。音は落ち着いた中高音系かな。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータがこちら。

弾道的には、文句なしの高弾道ですね。このスペックでも、吹け上がりの傾向は全くありません。むしろ、スピン量も安定の約2500rpm辺りで強弾道イメージでした。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。ぶっちゃけ、もっととっちらかると思っていましたけど・・・w まあ軽量な分、右腕が反応してしまうと、腐れフックもチラホラでしたけどね(汗)


振り感ですが、ダウンスイングハーフ辺りからインパクトにかけて、かなりヘッドが走るイメージでした。変な小細工はせず、しっかり振り切ったほうが、結果が良さそうなにも感じました


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~40m/s辺りにオススメですかね。さすがにデフォルトスペックは軽いので、その一点においてボクにはアンダースペックでした。基本性格的にはオートマチック系ですが、つかまりがかなり良い感じなので、スライサーがそのままのスイングでストレートボールもしくはつかまったドローを打てそうな雰囲気でしたね。ヘッド自体もドローバイアスのように感じましたが、シャフト挙動と相まって、かなりつかまりを意識したモデルだと思います。腐れフッカーのボクには、その変を意識する必要はありましたが、逆を言えば頑固なスライサーにとって、実はかなりお助け感があるかも!? とか、思ったりして!!


<テーラーメイド「SIMグローレ」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=9-1-1チタン+グラファイトコンポジット・クラウン&ソール、フェース=ZAチタン

■シャフト(重量/トルク/調子):「Air Speeder TM」(S=47g/6.6、SR=44g/6.8、R=41g/7.0/先中調子)

■価格:1本8万4000円+税