どーもです。ワークスゴルフのニューモデル「GOGUE RII」シリーズですが、今日紹介するのはUTです。同シリーズはプレーヤーの技量がそのまま反映されるモデルの印象ですが、おそらくこのUTも同様だということが想像できます。果たしてその通りなのかを確認しつつ、ずっと打ってみたからシャフトを装着していたので、その辺も確認したいと思います。では、いってみましょう!


まずは見た目から。


ソールを見る限りでは、トゥ側にボリュームがある感じですね。また、FW同様ソール後部の中央にウエート搭載なので、ある程度深重心は意識していると思われます。

フェースはセミディープ。トッップライン中央部がこんもりしていますね。

ボディもセミディープですが、結構な出っ歯ですな~!! これなら球を拾ってくれそうな気配もありますが・・・

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。ソールからみた感覚ほどトゥにボリュームはなく、クラウンの投影面積自体はやや小振り気味ですね。結構シビアそうなオーラを感じますが、ドライバーやFWで意識しすぎかな?

このモデルはパーツ販売モデルで、今回試打したのは日本シャフト製カーボン&スチールシャフト「NSPRO MODUS3 HYBRID GRAPHITE ON STEEL TECHNOLOGY」Sフレックス装着の20度モデル。スペックは、ロフト角20度、ライ角56度、長さ40.25インチ、総重量372.4g、バランスD2.5。ヘッド体積110cm3。シャフトスペックは、重量91g、トルク2.8、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはいい感じの重さ。グリップはFWと同じ物ですが…

太さ的には太めが好きなボクでも太めで、なぜなのかは分かりませんが


FW以上にツルツルじゃん!!


右手でたたく傾向が強いボクが悪いのですが、そんなボクにとってはクラブを飛ばしそうな不安感がいっぱいで、クラブレビューどころではない感じでした。右手用のグローブが欲しいくらいでしたね。シャフトを手でしならせてみると、かなり硬め。スチールをコアにカーボンを巻き付けているようですが、手でしならせる程度ではほぼしなりません。しなりポイントは真ん中よりもやや手元側だったかな。ワッグルしてみてもヘッドはほとんど動かず、素振りしてみるとグリップの滑りばかりが気になってしまいました。


実際に打ってみると、やはりイメージ通りで間違いはなかったです。プレーヤーの技量がそのまま出球に直結します。1発目はいい感じでしたがやや薄め。2発目は当たりこそ良かったけどつかまりすぎ。3発目はつかまりすぎを防ごうとややカット気味(ボクの感覚で)に打った結果ですが、ボクの考えがそのまま出球に反映された結果となりました。ボクが思う扱いやすいクラブの最優先事項は“球の上がりやすさ”ですが、まあ、ボクのスイングでは上がりにくかったかな。だからとって、「扱いにくい」というわけではないので、その辺は含み置きくださいね~(笑)。こういうハードなUTを必要とするプレーヤーもいるわけですが、ボクレベルであれば、球の上がり方だけでも、もう少しお助け感が欲しいかなって感じでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS40.0m/s、初速54.2m/s、打ち出し角13.2度、バックスピン量3708.2rpm、サイドスピン-410.1rpm、飛距離201.3y

【ベスト】

HS39.5m/s、初速55.1m/s、打ち出し角13.3度、バックスピン量3466.6rpm、サイドスピン-858.8rpm、飛距離203.5y


打感は弾き系。マイルド感も少しありますが、どちらかといえば弾き系ですね。音はやや金属的でサスティンが短めの音でしたが、弾き系に感じたのもこの辺の影響はありそうですね。


弾道はこんな感じで


その各球データはこちら


弾道的には中弾道。正直ボクのスイングでは球は上がり切らない印象で、クラブとしてもオートマチックに高弾道が打てることは狙っていないような気がします。その代わりといってはなんですが、弾丸ライナー系でめっちゃ強弾道!! スピン量もボクのスイングで約3500~4000rpmなので、ロフト角を考えればロースピンモデルだと思います。


出球傾向は、スイング通りですね。プレーヤーの意思のまま…というかスイング通りの弾道が出ますね。ボクレベルには意図しないスイングのミスもそのまま反映しそうで、そういう意味では、やはりシビアさがあると思います。


シャフトフィーリングですが、正直な感想はスチールに近い感じかな。カーボンのメリットの1つは、フレックスコントロールがしやすいことだと思います。少なくとも今回試打した限りでは、先端部はかなりしっかりした印象で、球が上がり切らない印象でした。ボクではパワー不足な否めない印象もあって、正直NSPRO950GHで十分かなって感じでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS43m/sは欲しい感じ。しかも、しっかり振り切れるヒッタータイプ向けで、いわゆる払い打ち系にはオススメできないかもしれません。それがシャフトの影響なのか、ヘッドのせいなのかは判断しにくい部分もありますが、ボクはシャフトの影響が大きいかなと思っています。それと、これは言い訳ですが、このグリップでなければもう少し振れたかな…という思いは、正直、あります。どうしても滑りが気になってしまいました。ボクには確実にシビアなモデルですが、200y辺りでもしっかり狙っていきたいという上級者には強力な武器になってくれるかもしれませんね!

<ワークスゴルフ「GOGUE RII」UT>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:8▽操作性:9▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=SUS、フェース=マレージング455

■ロフトバリエーション:20度、25度

■価格:パーツ販売モデル1個5 万5000円(税込み)