どーもです。ダイナゴルフのニューモデル「ワルド」ドライバーを試打できました。同ブランドはワークスゴルフの製品販売やゴルフ場およびゴルフ練習場を運営するライズ(株)のブランド。「ワルド」=「悪童」のネーミングには「悪ガキの匂いをもつヤンチャなオトナたちへ」という願いが込められているようです。大人しいボクには不向きかもしれませんが、冷静に考えてみると腐れフッカーはある意味ヤンチャかなって(笑)。高反発モデルもあるようですが、今回試打したのはルール適合モデルです。何はともあれ、いってみましょう!


まずは見た目から。


ソールにはドクロとヘビメタチックなデザイン! 「悪童」らしいヤンチャな感じですが、元ヘビメタとしては嫌いじゃない!!

フェースはディープ。トップライン中央部がややボリューミー。

でも、ボディはシャロー。結構ストレッチバックで、かなりのヒップダウンモデル。低深重心を意識していると思います。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は大きめですね。まあ、46インチの長尺に合わせると、それほど気にならないけど。また、クラウンの模様が蛇(ワニ?)皮のように見えましたが、この辺もヤンチャを意識してなのでしょうか? ネックからフェースの切り方ですが、グースを感じさせます。この時点ではまだ腐れフックを心配していましたが・・・

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角62度、長さ46インチ、総重量305g、バランスD2。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは未発表です。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまず。グリップもいい感じでした。ボクはやや太めが好きなので、普通の人の感覚だとやや太めにかもしれません。シャフトを手でしならせてみると、結構硬めかな。しなりポイントは真ん中辺りでしたが、それほどしなる感覚はなかったです。ワッグルしてみても、それほどヘッドは動きません。素振りしてみるとシャープに振れるけど、やはりちょっと長さが気になりました。


実際に打ってみると、46インチの長尺モデルなので確かに飛距離の優位性はありました。余程芯を外さなければ、計測値約245y周辺はマークしていました。ですが、まあ、つかまらないかな。フェースの切り方もややグース気味にしていて、それなりにつかまりは意識していそうですが、長尺モデルで、そもそもボクにプッシュアウト傾向があるので、いい感じに芯を食ってもほぼプッシュアウト。かといって、つかまえようとすると、どこに飛ぶか分からないといった感じでした。まあ、ボクの場合、長尺が苦手なので・・・(汗)。シャフトも含め、長尺モデルにしてはややハード気味なテーストだったように思います。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.1m/s、初速61.1m/s、打ち出し角16.5度、バックスピン量2218.9rpm、サイドスピン-263.4rpm、飛距離246.6y

【ベスト】

HS42.2m/s、初速61.3m/s、打ち出し角16.4度、バックスピン量2081.4rpm、サイドスピン-89.3rpm、飛距離247.7y


打感は弾き系。やや硬さを伴う印象もあったかな。音も高音系なので、その影響もあったかもしれません。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道は高弾道ですね。この重量をしっかり振れれば球は上がると思います。しかも、結構スピン量少なめの印象でした。いわゆる弾丸ライナー系かな。計測値では約2000~2300rpmでした!


出球傾向は、ボクのスイングでほぼ真っすぐ。長いので打ち出し方向はほぼプッシュアウト気味ですが、いい感じに打ててストレート。ちょっとコスるとスライスも出てしまいました。なお、動画はかなりフォローを意識してしっかり振り切ることに集中した弾道です。腐れフッカーのボクが、つかまりを意識しなくてならないモデルであったことだけは言及しておきますが、まあ、ボク自身長尺が苦手ということもありますので!!


シャフトフィーリングですが、かなりしっかりした感じかな。特に手元の硬さと重量感が印象的。もうそこに気が行ってしまう感じで、正直しなりをそれほど感じませんでした。おまけに長いですからね。これはいつもの感覚で振ったら、振り遅れのプッシュアウトもやむなしですかね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低HS42~43m/sは欲しい感じかな。長尺にしてはしっかり感があって、ヒッター向けの印象でした。払い打ち系でヘッドスピードが足りないと、かなりのヘロヘロ球が出そうな気配がプンプンしていました。長尺にしてはややハード気味な印象もあって、もし万人向けにするなら、もう少し軽くするとか、もう少しバランスを落とすとかでしょう。でもそこは「ワルド」ですからね。“ヤンチャなオトナ”の使用を意識しているので万人向けではないかなと感じたのは、ある意味メーカーの意図通りかもしれませんね。

<ダイナゴルフ「ワルド」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:9.5▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:8