「Flight to Victory 日本女子プロゴルフツアー2016年シーズン開幕イベントin羽田」が26日、羽田空港で開催された。日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長(53)、樋口久子相談役(70)、ツアー通算8勝の山崎千佳代(52)、99年賞金女王の村口史子(49)、93、94年賞金女王の平瀬真由美(46)が出席し、トークショーを行った。

 昨季はイ・ボミ(韓国)が7勝、テレサ・ルー(台湾)が5勝を挙げるなど、賞金ランク5位までを外国勢が独占。小林会長は「若い選手も出てきて、たくさんの人が勝ったけど、最終的には安定していたイ・ボミ選手が抜け出した」と振り返る。

 それだけに、3月3日開幕のダイキン・オーキッド・レディース(沖縄・琉球GC)から始まる新シーズンに向け、そろって日本勢の奮起に期待を込めた。

 山崎が「渡辺彩香さんは今年、アメリカにも渡ってアプローチなど小技を磨いているし、(持ち前の)飛距離とかみ合ったら、どういう成績が出るか楽しみ」と、昨季賞金ランク6位で日本勢トップにつけた大器を刺客として“指名”。村口は「永峰咲希さんはスイングがしっかりしている。堀琴音さんも負けん気の強さがプレーに出ていて、今年勝つと思う」と、本格参戦2年目となる2人の活躍を“予言”。平瀬は「新シード選手の柏原明日架さん。体もできてきて、今年大爆発するんじゃないかと期待しています」と、20歳のブレークに太鼓判を押した。

 8月には、ゴルフが112年ぶりに正式種目として復活するリオデジャネイロ五輪が控える。7月11日時点の世界ランク上位2人が出場権を得るため、小林会長は「昨年以上にモチベーションは高くなってくると思う。さらにシビアな戦いになってくれれば」と激しい競争を歓迎する。樋口相談役も「イ・ボミさんがオリンピックを目指してアメリカツアーに出たりもするので、変わってくる部分もあるのでは」と展望を語った。