石川遼(25=CASIO)は1イーグル、5バーディー、3ボギーの68をマークしてスコアを4つ伸ばし、通算6アンダーで20位となった。

 米本土開催の試合でトップ20入りしたのは、10位となった15年8月のクイッケンローンズ・ナショナル以来だった。

 10番スタートから折り返しの18番でイーグル。残り102ヤードからピン奥の段に落としたボールは強烈なバックスピンで傾斜を下り、ピンにぶつかってカップに消えた。「カップに入ってなかったら、(戻りすぎて)グリーンからこぼれて、(手前の)池だったかもしれないですね。ラッキーでした」。終盤7、8番では微妙な距離のパーパットをしぶとくねじ込んだ。

 4日間で積み重ねた19個のバーディーは全体4位。量産を支えたアイアンショットが、現在取り組むスイング改造の方向性が間違っていないことを証明してくれた。

 「PGAツアーでやっていて、4日間ショットがこういう内容でできたというのは記憶にない。現時点では、いい方向にいってるのかなと思う」とうなずく。

 「継続していくことが大事」と引き締める。「試合が続いてくると、悪い意味で試合慣れしてくるというか、置きにいっちゃったり、そういうことで技術的な向上をストップさせてしまうこともある」。手応えを確信に変えていくべく、次戦フェニックス・オープン(2月2日開幕、アリゾナ州TPCスコッツデール)に臨む。