米ツアーに本格参戦した畑岡奈紗(18=森ビル)が、米2戦目でプロとして初の予選突破を果たした。1オーバー81位からスタート。前半の17番で8メートルのイーグルパットをねじ込むなど1イーグル、5バーディー、2ボギーの68で、通算4アンダーの142で20位に浮上した。日本勢では前回覇者の野村敏京(24)は2アンダーの39位、横峯さくら(31)は1アンダーの48位で決勝に進んだ。

 畑岡はラウンド後、「予選通過が第1目標だったので良かった」とホッとした表情を浮かべた。父仁一さん(51)と握手。感謝を込め、ポケットにしまっていた使用ボールを手渡した。

 海に近いコース特有の風に翻弄(ほんろう)された第1日を教訓にした。6メートルの風が吹いたが「左にひっかけないように。なるべく下半身が止まらないように打つようにした」。難しいグリーンも攻略。前半17番で8メートルのイーグルパットを決め、続く18番で4メートルのバーディーパットを沈めた。

 第1日のラウンド後、スコア提出の際に同組の2人とともに「プレーが遅い」と警告された。12オーバーのジ(中国)が1人で遅らせていたが、そのジが棄権。小気味よいテンポを取り戻し、世界ランク1位のリディア・コ(64位)より上位に浮上した。

 アマチュアだった昨年4月、世界ジュニア優勝の資格で出場した米ツアー大会で予選を突破した。通算9アンダーでツアー2勝目を挙げた野村に対し、8オーバーの50位に終わった。だが、あの時とは違う。「トップ10、トップ5を狙いたい」と宣言。同じく予選を通過した野村にも成長した姿を見せるつもりだ。【千葉修宏】