ツアー7勝の成田美寿々(24=オンワードホールディングス)が約2年ぶりの優勝に王手をかけた。通算9アンダーの2位で出ると、好調のパットを武器に7バーディーを奪って2日連続の65。自身初の3日間連続ノーボギーでスコアを伸ばし、通算16アンダー200の首位に浮上した。前週のセンチュリー21レディース覇者穴井詩(29)と、大江香織(27)が通算12アンダーの2位につけた。

 大雨による中断が入った悪天候でも、成田は抜群の安定感をみせた。今季から契約するパッティング担当の南コーチも「90点」とほめる好調のパットで、2~5番に4連続バーディーを奪取するなどして首位に浮上。愛読するゴルフ週刊誌の漫画で優勝争いを展開する成田がモデルの「成多美寿々」と同様の強さをみせ「まさに劇画的な展開です」と笑顔。15年6月のサントリー・レディース以来のツアーVに向け「20アンダーまで目指してやるのみです」と意欲満々だった。