1年ぶりのツアー復帰戦となるタイガー・ウッズ(42=米国)は4バーディー、2ボギーの70でスコアを2つ伸ばし、通算3アンダの213で39位となった。

 パー5で着実に3バーディーを重ねた一方、ティーショットがフェアウエーを捉えたのは3ホールだけ。第1日から72→71→70と徐々にスコアを上げてきているが、口をつくのは現状へのもどかしさだった。「(昔の)感触が全くない。全てが違う。いくつかの得意なショット、ある状況で打ちたいショットも打てていない」と感覚を取り戻せていないジレンマを語る。

 そんな中でも「できることを全てやった。よく粘った」。パーオン率50%にとどまりながら、アプローチや合計26パットにまとめたグリーン上で補った。「今の自分が持っているのはショートゲームと気持ちだけ」としぶといスコアメークで65位から順位を上げた。

 ツアーでの決勝ラウンドは15年8月以来。「自宅での練習ラウンドや、12月の慈善試合(ヒーロー・ワールドチャレンジ)とは全く違う感触」と戦いの場に戻ってきたことを実感している。54ホールを回って腰の痛みもなく「少しずつは良くなっている。60台を目指す」。松山英樹(25)も同組で回る最終日へ力を込めた。