松山英樹(25=LEXUS)が、1年ぶりツアー復帰のタイガー・ウッズ(42=米国)と“競演”を果たす。第3ラウンドは3バーディー、4ボギーの73とスコアを落とし、通算2アンダーの214で44位に後退。スコアを2つ伸ばし、通算3アンダーの39位に浮上したウッズとの最終日同組が決まった。アレクサンデル・ノーレン(35=スウェーデン)が通算11アンダーで単独首位に立ち、ツアー初優勝に王手をかけた。

 松山は「話す内容もないです」と首を振った。3パットしたスタートの10番から3連続ボギーをたたいた。69をマークした前日終盤にショットの手応えを感じ取り「今日もいけるかなと思ったんですけど(コースに出たら)思ったようにはいかなかった。(いいショットは)全くないです」。特にフェアウエーキープ率は3日間でワーストとなる35・71%と低迷した。

 修正を施しているスイングは「(思うような動きが)できないところもありますし、できたと思っても、なぜか曲がっているというのが続いている。どこが悪いのかまだ分からない状況」と現状を分析。その上で「それ(悪い部分)が分かればすぐ修正はできると思うので、早く見つけられるようにしたい」と言った。

 次週は大会3連覇がかかるフェニックス・オープン(アリゾナ州)が控える。「何かを見つけて、来週に向けていいきっかけをつくれたら」と位置付ける最終日にはウッズと同組で回る。昨年12月のヒーロー・ワールドチャレンジでも2サム同組を経験しているが、ツアーとなれば雰囲気も違ってくるはず。復活への歩みを進めるスーパースターから刺激も感じながら、上昇カーブを描いていきたい。【亀山泰宏】