米男子ゴルフのフェニックス・オープン(2月1日開幕、アリゾナ州TPCスコッツデール)で大会3連覇に挑む世界ランク5位の松山英樹(25=LEXUS)が30日(日本時間31日)、ディフェンディングチャンピオンとして公式会見に臨んだ。

 朝早くコース入りし、イン9ホールをチェック。ショット、アプローチ、パットと練習場で調整した後に足を運んだ会見場では「ここで3回連続勝ったらアーノルド・パーマーさん以来だと思うので、それを目指して頑張りたい」と、レジェンドの名前を挙げて3連覇への意欲をにじませた。

 昨年大会はツアー史上最多となる65万5434人を集めたモンスタートーナメント。過去の連覇は16~17年の松山を含め、ベン・ホーガン(46~47)、ジミー・デマレット(49~50)、ロイド・マングラム(52~53)、アーノルド・パーマー(61~63)、ジョニー・ミラー(74~75)の6人。松山以外はいずれもメジャー優勝経験のある米国を代表する名手たちだが、3連覇はパーマーしか達成していない。

 「(どんな大会でも)2連覇した人はいても、3連覇はなかなかいないですし、今年チャレンジできる人は僕しかいない。それを楽しみに頑張りたい」と力を込める松山にとって“キング”に並ぶ快挙を目指すことが大きな意味を持つ。「アメリカに来て、日本にいる時より偉大さが分かった。社会的貢献も大きい方ですし、もしここで3連覇ができたら、自分もそういう風に(人間としても)成長していかないといけないのかなとすごく感じます」と神妙に言った。

 予選ラウンドはリッキー・ファウラー、ウェブ・シンプソン(ともに米国)と同組。過去2年、プレーオフで破ってきた相手という粋なペアリングに「何か不思議な感じがしますけど、予選2日間、3人でいいプレーをして、また最後、(日曜日の)バックナインでいい争いができたらいいなと思います」と闘志を高ぶらせた。