2月初旬のフェニックス・オープンで左手親指の付け根を痛めて戦列を離れていた男子ゴルフの松山英樹(26=LEXUS)が、アーノルド・パーマー招待(15日開幕、フロリダ州オーランド、ベイヒル・クラブ)で復帰する。

 日本へ一時帰国して検査と治療を受け、再び渡米して練習を再開。復帰戦に備えてきた。日本では複数の病院で精密検査を受け、筋肉や靱帯(じんたい)の異常は確認されなかったという。「直接的な原因は分からなかった」としたが「1週間ちょっとの間、ずっと練習していますけど、痛みはないのでいいかな」と回復ぶりを説明した。

 フロリダの拠点から“自宅通勤”となる今大会。13日は冷え込みの厳しい午前にイン9ホールを回った。「プライベートの練習ではいい状態に仕上がっているが、トーナメント会場でスイングすると、思ったように振れなかったりする。試合になると、もっとうまくいかないと思う。それをどれだけつなげていけるかだと思う」。練習場では以前より球数を抑えて調整を続け、試合の中で出た課題と向き合いながら状態を上げていく考えだ。

 今大会を終えると、次週のデル・マッチプレー(テキサス州)をはさみ、いよいよ4月のマスターズ(ジョージア州)へ向かう。「久々の試合なので、どういう感じでプレーできるか分からないが、今週、しっかり4日間できるようにして、いいものがつかめるように。(そうすれば)来週のマッチプレーも、マスターズに楽しみになる。そこは今週、すごく大事かなと思う」。予選ラウンドはタイガー・ウッズ(米国)、ジェーソン・デー(オーストラリア)という大会歴代覇者でもある元世界ランク1位の2人と回る。