プレーオフの末、永峰咲希(22=ニトリ)が、2ホール目で菊地絵理香(29=オンワードホールディングス)を下し、初優勝を果たした。大混戦となった最終日は、5アンダー5位スタートの永峰が、後半の14番で5つ目のバーディーを奪うと、最終組の上田桃子(31=かんぽ生命)が前の13番ホールでボギーとし、11アンダーで首位が入れ替わった。

 初優勝の重圧がかかる16番パー5で第3打をピン30センチに寄せ、6個目のバーディーで優勝を引き寄せたかに見えたが、最終18番で決めれば優勝のパーパットを外し、10アンダー。先にホールアウトしていた菊地と並んだ。菊地は2ホール目の2メートルのパーパットがカップをなめボギー。過去3敗で4度目のプレーオフも勝つことができなかった。

 川奈ホテルGC富士コースでツアー初優勝を飾ったのは、永峰で8人目となった。永峰は「自分が思ったより何倍も何倍もうれしかった。17番まではふつうに落ち着いてゴルフができていたが、18番のティーショットを打った後、緊張してしまった。プロレストが1番緊張したと思っていたが、今日の方が緊張した」と話していた。3位には、8アンダーで松森杏佳(22=ニトリ)と上田が入った。一時は9アンダーまでスコアを伸ばし優勝争いに加わった勝みなみ(19=明治安田生命)は、17番で痛恨のダブルボギーをたたき、7アンダー206で最終日を終えた。