プロ18年目の市原弘大(36=フリー)が逆転でツアー初優勝、メジャー初制覇を飾った。7アンダー、5位からスタートし、8バーディー、3ボギー。最終18番では、15メートルのチップンバーディーを決め、ずっと首位を走っていた時松隆光(24=筑紫ケ丘GC)と12アンダーで並んだ。

 先に競技を終えた市原に対し、時松最終18番パー4の第2打をグリーン手前バンカーに入れた。時松がパーパットを外し、ボギーで終えたため、優勝が決まった。市原は優勝賞金3000万円を獲得し、大会終了時点で賞金ランク2位までに与えられる全英オープン出場権を、2位の時松とともに獲得した。また、メジャー優勝で5年間の国内大会シード権も獲得した。市原は「実感はまじないです。これから大変なことになりそうです。5年シード権は結構重いなと感じています。それに恥じないプレーをしようと思います」と話した。

 市原が01年にプロ転向し、17年5カ月で優勝した。これは、日本人選手として史上9のスロー優勝。ちなみに史上最スローは、金山和雄の21年1カ月47日。