女王にようやく笑顔が戻った。昨年の賞金女王で今季賞金ランクトップの鈴木愛(24=セールスフォース)が6バーディー、1ボギーの5アンダー、67で回り、通算8アンダー、208で5位に浮上した。

 前日までは、内容に不満顔で表情もさえなかった。「普通に回れば5アンダーで回れる」と話した通りになったこの日は「でもねえ。前半も後半も、もうちょっと伸ばせたなあ」と言いながら、自然と笑みがこぼれた。

 前日まで不調だったパターを「朝のフィーリングで1番しっかり打てた」というピン型のパターを選択。「7割くらい思うように打てた」と手応えもつかみつつある。悪いながらも、首位と4打差で最終日を迎える。「明日も少しですけど、チャンスはあるのかなと。パター次第ですね」と言いながら、史上最短のツアー11試合目での獲得賞金1億円突破と、賞金不動裕理と並ぶ、史上最速の11試合目でのツアー5勝目を射程に捉えた。