池田勇太(32=フリー)は5バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算1オーバーの281で65位だった。

 悪天候で順延となった第2ラウンドの残りと合わせて27ホールでバーディーなしに終わった前日から一転、2番から連続バーディーを先行させた。後半12番のバーディーで通算5アンダーまで伸ばしたが、13番で流れは一変した。「別に自分も悪いショットをしているわけじゃないんですけど、運がプツリと切れた感じ」。右サイドからギリギリを狙い、イメージした場所に落としたアプローチが転がらずに止まってボギーをたたいた。

 続く14番では左ラフから残り129ヤードの第2打が「グリーンの手前までいけばいい」という意図に反してグリーンを越え、ギャラリーの観戦エリアに飛び込んでダブルボギー。「OBをしたとか池に入れたとか、自分が大きなミスをして、それがボギー、ダブルボギーになるなら納得もいくんですけどね…」と首をひねるしかなかった。

 昨季はメジャー全4試合に出場したが、予選を通ることができなかった。今季は3試合のうち2試合で決勝ラウンドに進んだ。「最低限の予選を通るとかはクリアできてきた。あとは、そういう運を引き寄せる力も必要でしょう。それがなかったら、この商売は勝てないと思うので」。ディフェンディングチャンピオンとして迎えるRIZAP・KBCオーガスタ(23日開幕、福岡・芥屋GC)から残るシーズンは日本ツアーに専念。悔しさを晴らすため、来年もこの舞台に戻ってくる。