黄金世代の旗手、勝みなみ(20=明治安田生命)が、全美貞(韓国)とのプレーオフを制し、令和初の大会の頂点に立った。

7位から出て7バーディー、2ボギーの67で回り、通算12アンダー、204。アマチュア時代を含め、ツアー3勝目を挙げた。

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勝利の陰に父の言葉があった。2勝目がなかなか挙げられなかった昨年10月。鹿児島で小学校の教諭を務める父秀樹さんのもとに電話が入った。普段はほとんど電話連絡しない娘から「うまくいかない」とこぼされた。「原点に戻ってみたら」と助言すると、「初心に戻って頑張ってみる」と返ってきた。同11月に大王製紙エリエール・レディースで2勝目。今年も7戦目で早くも3勝目を挙げた。この日はツアーに同行する母久美さんとともに優勝を見届け、「ジュニア時代から成長している。今日はいいお酒が飲めます」と目を細めた。