ツアー参戦1年目の河本結(20=フリー)が、今季2勝目へV圏内につけた。

悪天候で2度の中断の末にサスペンデッドになり、6位から出た河本は9ホールを終え4バーディー、1ボギーで通算9アンダー。暫定ながら首位と1打差2位につけた。現在賞金ランク7位で、同5位までに与えられる8月の全英女子オープン出場権獲得へ、逆転Vを目指す。同10アンダーの鈴木愛(25)が暫定首位。16日に第3ラウンド(R)の残りホールと最終Rが行われる。

中断時間、河本はよく食べた。会場は暴風暴雨。午前中に競技が止まった約2時間で朝昼兼用のガーリックライス。午後の中断は、ピザと竜田揚げ。狭いクラブハウス内に大勢の選手がごった返し、集中力が途切れそうな時でも、よく笑い、よく食べた。それが功を奏してか再開後の4番パー5で8メートル、8番パー4では3メートルのバーディーパットを沈めた。悪天候の9ホールで首位と1打差に迫った。

「この風と天候を予想してか、難しいピン位置ではなかった。チャンスだと思っていました」。大会アンバサダーの宮里藍さんがピン位置を決めているが、難なく攻略した。

3月のアクサ・レディースで初優勝。急成長する20歳には全英女子オープン出場という目標がある。16日の最終日は27ホールの長丁場だが賞金ランク5位以内を目指し「プロになって、こんな経験をするのも楽しみ」。視界の先には、逆転Vしかない。【益子浩一】