<青木功のグリーントーク>

いい試合を見た。メジャー初制覇を果たしたゲーリー・ウッドランド(米国)はこれまでトップに立っては何度となく負けていた。それがいい経験になった。負けるから強くなるんだ。負けてそのままのやつは終わっちゃう。はいあがってくるやつが勝つ。

日本で見ていた選手たちにも「オレもやれる」と励みになったはず。日本でもそうだけど、米国でも常連が勝つ時代ではなくなっている。ウッドランドのような新しい選手がこれからも出てくるよ。

ケプカは、この大会の主役を完璧に演じたな。最後まで優勝争いを盛り上げた。12番のボギーで決まった。あのボギーがなければ、ウッドランドの18番のバーディーはなかったよ。2パットでもいいと打ったのが入った感じだったからな。2打差ついていなけりゃ、あんなに気楽に打てないよ。ウッドランドは確かに飛ばすけど、パッティングがうまい。これから優勝争いをする人は、パッティングの強さと、メンタルを磨いてほしいね。(プロゴルファー、テレビ朝日解説者)