全英オープン第1ラウンドでタイガー・ウッズ(米国)は78で144位と出遅れた。松山英樹(27)は42位、稲森佑貴(24)は20位。

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ウッズは、とてもいい時のスイングではなかった。迫力がないし、オーラが失われていた。だから、7オーバーというスコアになってしまったんだろうな。4月のマスターズで優勝してからは、子供たちに母の故郷を見せたいと、タイに旅行したと聞いた。以前から膝や腰、背中にケガを抱えているようだから、体を休める意味もあったのかも知れないな。練習をしなかったのか、できなかったのか、その影響が出ていた。

実力がある選手でも、苦戦するのがメジャーなんだ。まして、ここでは68年ぶりの開催なんだから、コースを知らない人がほとんど。アンダーパーと、オーバーパーは紙一重だった。地元出身のマキロイ、前回優勝のモリナリ、ミケルソンも出遅れたんだから。今日はかみ合わなかっただけと、切り替えるしかない。松山もよく後半に立て直した。アンダーで回ってきた稲森は、これを4日間続けてこそ価値がある。(青木功=プロゴルファー、テレビ朝日解説者)