劇的な逆転Vで今季国内ツアー4勝目を挙げた渋野日向子(21=RSK山陽放送)は「ここで勝てたらかっこいいなと思っていたので、有言実行できて良かったです」と語った。

首位と2打差7位から出て6バーディー、ボギーなし。同組で賞金女王を争う鈴木愛との一騎打ちを、1打差で制した。

渋野は「ノーボギーで回れて良かった。短いパットでもすごく緊張する中、ギャラリーのみなさんの大歓声が力になりました。私は本当に恵まれているな、と思います」と感謝した。

今大会前まで賞金ランクは1位鈴木愛(約1億4422万円)、2位申ジエ(約1億3647万円)、3位渋野(約1億1991万円)だった。

鈴木とは約2431万円差だったが、国内ツアー4勝目となった今回の優勝で1800万円を加算。渋野は約1億3791万円とした。

賞金ランク1位鈴木との差が約1511万円となり、賞金女王のチャンスが残ったことに渋野は「ここで優勝できたってことは最終戦でチャンスがあるということと思う。自分のプレーをできれば、チャンスがあると思います」ときっぱり。一度は諦めた女王が、はっきりと視界に入った。

次週のツアー最終戦・LPGAツアーチャンピオンシップリコー杯(28日開幕、宮崎CC)で、奇跡的に飛躍した1年を、感動の涙で締めくくる。