予選2日間を1オーバーの57位で通過した松山英樹(27=LEXUS)は、通算11アンダーの5位まで巻き返して今大会を終えた。前日の第3ラウンドで64のビッグスコアをたたき出し、この日も上位陣が苦しむ中、2アンダーで回った。「ギリギリのところで(予選を)通って、優勝を争えるところまで戻ってきたのは、すごくよかった。やっぱり予選を通らないと、こういうゴルフもできないんだなと、すごく大事なことが分かった」と振り返った。

優勝には3打及ばなかったが、随所でファンを沸かせた。1番パー5は、2・5メートルのパットを沈めてバーディー発進。15番では17メートルのロングパットを決めて大歓声を浴びるなど、ホールアウト時点で3位だった。「ティーショットに関しては、後半にかけても安定していた。セカンドショットで距離感がつかみづらかったり、右にぶれてしまったり、もったいないところはあったが、全体的にはいいゴルフができたと思う」と、納得顔で今大会を終えた。

次戦は世界選手権シリーズのメキシコ選手権(20日開幕)に出場予定。「来週もあるので、しっかりとそこで、今週のような、いいプレーをして、優勝を目指して頑張りたい」と、3年ぶりの優勝へ、自信を取り戻した様子だった。